Middlewich2

Saturday 15th June
breakfast
昨日の悪天候がウソのようにいい天気。ミドルウィッチで迎える初めての朝。朝食は宿の食堂で。天井が高く、肖像画のかかっている、立派で明るい食堂だった。娘は相変わらずカップラーメンを食べたがるので部屋で作って食堂まで持っていった。他の宿泊客は年輩の人がほとんどでやはりフェスに来ていたようだった。シリアルとイングリッシュブレックファストのたっぷりの朝食。

昨晩はウチが一番遅くの戻りとなったのだが、どこにこんんなにお客がいたのか?という程前の敷地には車が沢山とまっていて、今朝はウチが早々に車を動かさないと他のお客さんが出られないのでは?と思い、宿の奥さんに話すが巧く英語が通じない。


pubそのせいというワケではないが、この日は朝1番でメロディオンのワークショップがあるというので、早速出かけることにした。会場は市内のKinderton Head Hotelという所で、1、2階はパブになっている。会場の建物の前に車をとめると既にメロディオンのケースらしきものを持ってる人がいた。パブの人が”ワークショップは2階でやる”というので2階に上がる。(写真は1階の入り口付近)広々したパーティールームのような所にさっきの年輩のメロディオン弾きのおじさんと始まるのを待つ。窓には取り外した後のイングランドの国旗があった。サッカーの応援はここでやったのだろうか?

年輩の男性はメロディオンをはじめたのは最近で、なんと禁煙をはじめたのと同時にメロディオンを習いはじめたのだそうだ。お陰で健康になったという。
workshop 2階の窓から見ていると、いろんな人がやってくるのが見える。殆どが年輩の人で、生徒は5〜6人ほど。サルタレルのケースを持った人も現れた。これがMartin Ellison 今日の先生だった。(写真右)先生は2階にやってくると私たちの所へ来て自己紹介をして「よく来てくれましたね」と握手をしてくれた。物静かな感じのいい人だ。
パブの人が今度は下のレストランでワークショップをやってくれ、というのでみんなで下に降りた。そしたら、まだ朝食を食べてる人がいるので、食べ終わるまで待っててくれと言われた。
ようやくワークショップの部屋に入ることができると、先生がそれぞれのキャリアなどを聞いている。私は6年くらい(本当は7年)と答えた。私が一番生徒の中では年下だが、どうもキャリアは一番長いようだった。ワークショップは、最初に課題曲のワルツをみんなで弾き、質問などがあれば答えて、最後に一人づつ好きな曲を弾くという形になった。課題曲のMichael Turner's Waltzは以前に聞いたことのある曲だったので、スムーズに弾くことができた。ベースをつけてみたり、ベースランや和音、半音(アクシデンタル)を使った経過音を入れたような弾き方も紹介してもらった。シンプルだが美しい曲なので、この曲は是非自分のレパートリーにしたいなと思った。
ワークショップが佳境に入ると、またしても部屋の移動を命じられる。その間、ギターやフィドルを持った人が自分たちのワークショップはどこでやってるんですか?等と訪ねてきたりもする。いよいよ、参加者が自分のレパートリーを披露する事になり、自分とは反対側に座った人から弾くことになった。ワークショップの間中、自分はB/Cを弾きで、ベースはあんまり弾かないんだとか、いろいろ口をさしはさむ、ウンチクのうるさい髭の長い人おじさんがいたのだが、その人がトップバッターで弾くことになった。おじさんの演奏は口ほどではなかった(^_^;)。みんなそれぞれ、私たちのよく知っているイングリッシュ・チューンを弾いている。やっぱり彼らも私たちと同じような楽譜で曲を覚えているに違いない。なんだか嬉しくなる。
つぎつぎと弾いてきたら、もしかして自分たちはわりとイケてるかな?と思いはじめ、夫も「オレも弾く、メロディオンかして」と言って、モリスチューンを2曲弾いた。それには先生も喜んで一緒に弾いてくれたりした。また、「日本でモリスチューンを弾いているのか?」とみんなで目を丸くしていた。最後に私が"Mr.Issac's Magot"というレパートリーを弾こうとしたが、娘が私にまとわりついて、演奏が中断されてしまった。娘は2時間ちかく相手にしてもらえなかったので飽きてしまったようだ。でも、ベース使いなどが変わっていたので、褒めてもらえてとても嬉しかった。「曲はどこで覚えたの?」と言われたので「クリス・パーキンソンのCDから覚えました」と言ったら「クリスとはよく一緒に演奏するよ」との事。メロディオンのワークショップは最初のイギリス旅行の時に逃して以来、ずっと参加してみたいと思っていたが、今回それがかなって嬉しかった。

*帰国後調べたら、Martin Ellison先生のメロディオンはElisa Carthyの"Heat Light & Sound"というアルバムでしっかり我々は耳にしていたのでした。このアルバムの中のCumberland Waltzなんて曲、コピーして、しっかり人前で演奏してたよ!

昼食の時間になったので、車を本会場付近のスーパーの駐車場に入れ、昨日前を通り過ぎた"Narrow Boat"というパブに行く。ここはフェスのフリーセッション会場としての指定もされていたので、もしやと思って行ってみたら、なんと、イングランドVSデンマーク戦が始まっていて凄い盛り上がりだ。TVの見えない窓側の席が空いていたので飲み物をもって座り、昼食を頼む。すでに、隣のテーブルでは赤ちゃん連れの家族が食事中だ。人々はイングランドの応援Tシャツや公式ユニフォームのレプリカを着込んで応援にもとにかく熱が入る。得点すると、大きな声で歓声があがる。応援しながら楽器の演奏をしている人たちもいる。よく見たら、昨日のFairport Convensionの前座で演奏していた若いバンドの人だった。
風船
食事の後、これといったプログラムもないので、本会場に行ってみる。駐車場ではモリスをやっていた。レコード屋さんを見たり、お店を覗いたり。娘はジェリービーンズを欲しがったので買ってやった。日本では買ったこともないのに、あの色に惹かれたのであろうか?また、子供むけの催しもいろいろあり、100円くらい払うとさかなつりをやらせてくれて、つれたら風船が貰えるというゲームもやってみた。当然ながら娘はおもちゃのさかなが釣れず、オバさんが適当に釣らせてくれて、風船(写真)を貰った。六浦の町内会のお祭りと全く同じノリだが、ヨーヨーの大きさがケタ違いに違う。(←昔はバンバンボールとか言ったような?)他の子供たちはイングランドの国旗を顔にペイントしてもらったり、猫の顔にしてもらったりして歩いていた。
キッズテントはなんと2年前のELY(イーリー)のフェスティバルにも来ていた同じPanic Circus パニック・サーカスだった。わっかや竹馬のような遊具が置いてあって好きに遊べるようになっていたのも同じだった。娘は私の手を引いて遊具のほうへ行く。うまくできないが、楽しくて仕方がないようだった。他の子供たちも遊んでいたので少し緊張していたが、遊びながらときどきニヤっと笑う。
出店は他にもBean Baby(日本でも人気のぬいぐるみ)ビーンベイビーのお店があった。娘がじっと見ているので買ってやることにしたが、もじもじしていて、どれが欲しいのかよくわからない。どれがいいの?と聞くと念入りに3.5ポンドの箱を選んでいる。他の女の子たちは5ポンドくらいする猫やクマなど可愛いのを買っていたのだが、娘が選んだのはなんと白黒のツルのような鳥の人形だった。なんでこんなのがいいのかな?と思ったのだが、どうやらWindermereで見た白鳥が印象に残ったらしく、似たような鳥の人形があったので、欲しくなったようだ。それにしてもこの鳥人形、どうみても日本の花札に描かれているような鶴にそっくり。そんな娘はいとおしそうに鳥人形を抱いている。


また、ビールテントではスティールドラムやハイランドパイプの演奏もあった。 メイン・テントのほうでは、モリスのディスプレイもはじまった。コッツウォルズスタイルだが、4人+フール(道化)という例外的スタイルで踊っている。


syobo
syobo 大体一通り見終わったので、スーパーの駐車場に戻り、買い物でもしようと言う事になった。会場の隣はなんと消防署で、フェスの開催に合わせて、消防車を市民に公開しているではないか。これは見逃せないとしっかり見せて貰う。写真などを撮っていると、感じのいい若い消防士さんが話しかけてきた。「イギリスの消防車は狭い道が多いので、日本のよりも小さくできていると思います」等と説明してくれる。積んである設備などは日本と大体同様のもののようだ。イギリスに五回来ているが夫と同業である消防士さんと話できたのは初めてなので嬉しくなる。こちらは帰国後はワールドカップの警備などがあるという話をその消防士さんにした。子供たちは消防車に乗せて貰っては勝手にサイレンなどを鳴らしている。
スーパーの駐車場に戻り、邪魔なので緑の風船を車に置いて買い物をすることにした。ビールやお菓子、食品(日本へのお土産)、カップ麺などを買って車に戻ると、風船は割れていた。風船の残骸を拾いあげた娘は何かいいたげだったが、何も言わなかった。

その晩のメインテントでは夕方から、3つの演目が予定されていた。一つめはケルティカという地元のケルティックダンスの団体のパフォーマンス。素人版リバーダンスと言った感じだが、ダンサーは少女から中高年まで、実に年齢層が広い。特に小学校低学年くらい(?)の少女の可愛らしいが本格的なダンスは大人気で、ウチの娘も目が釘付けになっていた。

次はなんとジンバブエのコーラスグループ、Black Umfolosi。10人あまりの男性のメンバーが(確か11人いた)横一列にならび、アカペラでハモりながら、独特のフリで踊る。声のパートもうなるような低音から中音までの分厚いハーモニーで、独特のゆったりとしたうねりに脳からアルファー波が出る。実際どの曲も同じ様なノリなのでとっても眠くていい気分だ。

このグループのパフォーマンスがトリといっていいくらい長い時間とお客の盛り上がりをゲットしてしまったので、後に出てきたE2Kははっきりいって影が薄かった。雑食イングリッシュトラッドバンド、E2Kは当初EDWARD IIとして発足。このEDWARD II時代には私たちも96年のSouth Pethertonのフェスで少しだけステージを拝む(といってもものすごい熱気でステージは全然見えなかった!)事ができたが、今回是非Simon Careのメロディオンをしっかり見てみたいとおもって待ちかまえていたものの、メロディオンがGareth Warrenという若いメロディオン弾きにメンバーチェンジをしてしまっていた。(彼もいいプレイヤーであったが、なにせあまり出番がない。)E2Kの演奏が始まると、ロックっぽいサウンドの感じをちょっと聞いたお客さんが席を立って帰ってしまった。夜10時を過ぎていたのでウチの娘も眠ってしまい、ちょっと聞いたら帰ろうと思っていたのに、何故かウチの回りの席、それも後ろの1列がごっそり帰ってしまったので、とーっても帰りづらくなってしまった。ボーカルのKellie Whileは「これからモリスチューンをやるわよ、ほらほら、帰らないで!」などとMCをするので、よけい帰りづらい。それでも、5、6曲を聞いて退席することにした。E2Kはとにかく不思議なバンドだった。一人一人の力量が素晴らしく、今度の女性ボーカルなどもなかなかよい感じ。サックスのAndy Morelはティンホイッスルを初めとする吹きモノ関係はどれもめちゃウマで驚嘆する。ただ、なんだかうーん、コンセプトがよくわからない。まあ、いいかと、かなり重くなった娘を抱いて、会場近くにとめておいた車に戻った。





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