Bradford on Avon

Wednesday 19th June
(ウエルズの宿で)
前の日に会ったサイクリング夫婦もウチと同じ日の出発だった。小さな車に2台の自転車をのっけて、帰っていった。ウチら一家も手を振った。
昨日見られなかったお城を午前中に見ようかとも思ったが、開場が11時とあったので、そうするとこちらが出るのがお昼になってしまうので、早々に出発することにした。Welshpoolからイングランド国境まではすぐだ。Shrewsburyという所からBirminghamへ出て後は最大級道路のM5に乗って南下、Bristolへ。Bristolまで来れば次の目的地Bradford on Avonまではすぐだ。
途中Bristol近くのサービスエリアで給油、昼食がてらDipperさん宅へ電話してみた。(日本からもすでに19日に伺いますと電話をしていたのだった。)しかし、娘さんが出たようで、夫が「わからないから電話に出て」というので話を聞いてみると、どうやら親戚で不幸があったらしくご両親は夕方5時にならないと戻らないという事のようだった。また電話します、と一言言って、車に戻った。

サービスエリアの昼食はハンバーガーかサンドイッチがいいとこなので、売店の安いサンドイッチを買って車で食べる事にした。値段は大体2ポンド前後(1ポンド180円)。日本よりも高い物価。娘も車で寝込んでしまっている。どうしようもこうしようもないので、とりあえずBradford on Avonの宿に直行することにした。
Bradford on Avonは97年の旅行から3回目になるだろうか?美しい町。町に入るあたりから、なんとなく記憶がよみがえってきた。以前泊まったBay Tree HouseというB&BはBay Treeギャラリーと看板が変わっていた。町の中心をつっきり、少し町から離れた所まで走り、少し行ったり来たりしたものの、Beeches Farm Houseの看板が見つかった。角を曲がって乾いた道を走ってかなり奧に入り口があった。すぐにパーキングがあり車を入れると、花壇の所にニワトリがいっぱいいて、出迎えてくれた。 今度のファームハウスはウエルズの野性的な雰囲気とは違い、ニワトリも山羊も犬も猫も人なつっこくペット感覚。ここに1泊なんてもったいなさすぎた。
とりあえず夫が一人でチェックインしに母屋へ行き、カギを貰って部屋に入った。一軒家が2つに別れていて、ウチは奧の方だ。途中、大きな犬がついてきた。おとなしいが人好きで、すぐに寄ってくる。娘はつないでいない犬を最近怖がるようになったので、きゃーきゃーと声を上げている。コテージの入り口は藤棚のように作った所につる薔薇が巻いていて花々も美しくさいていて、素晴らしかった。

吹き抜けの階段の上からリビングを見おろす
部屋に入るとすぐにキッチンがあり、奧はリビング、子供部屋とバスルームがあり、部屋は吹き抜けで屋根裏にはダブルベッドの寝室があった。キッチンには冷蔵庫と洗濯機もあってラッキー!長い旅行では洗濯物は溜まる一方だから、私は嬉気として洗濯を始めた。日本ではまだ珍しいドラム式。でも洗濯にはなんだか知らないけどやたらと時間がかかる。冷蔵庫にはチョコレートサンドのクッキーと牛乳も入っていた。娘にとってもラッキー。夫は今まで買って持っていたビールも冷やせる。部屋にはTVやビデオデッキやステレオもあった。娘はオーストラリアの農場を舞台にした映画「ベイブ」のビデオを見つけてかけてくれと頼んだ。

部屋にはデディベアがいくつも置いてあり、
娘はすぐにそれを手元に集めてきた。

(写真右はじの)可愛い井戸は埋められていて安全だった。
外に出てファーム内を歩いてみた。さっきの駐車場の方へ行くとヤギがいて、おで迎えに出てきたさっきのニワトリの群はこっちに移動していた。ヤギの柵の近くにはちょっとしたプレイエリアがあってブランコも滑り台もあったが、滑り台はクモの巣だらけで汚かったので使わなかった。うろうろしていたら宿の奧さんが「あっちの小屋にテーブルテニスがありますよ」というので、行ってみた。駐車場脇の小屋はちょっとした娯楽室になっていて、ピンポン台や子供のオモチャ、ミニカーのサーキットや、ジムの小部屋もあった。ジム内は子供は危ないので立入禁止。思わず夫とピンポンを始めてしまう。浴衣とスリッパ姿でないのがやっぱりイギリスの宿???。

この日はDipperさんちに午後、夜にChris Timsonさんとアポを取っていたが、Dipperさんの娘さんの言う通り5時にDipperさんちに行っていてはTimsonさんちにいけないので、とりあえず夕方にTimsonさんちへ直行することにした。宿の母屋へいき、電話を貸して貰って、その旨伝えようと思ったらDipper家は留守電だったのでメッセージだけ入れた。

車にのって、市内に戻り、以前の記憶と地図を頼りにTimsonさんちへいく。記憶にある住宅地の風景。番地も覚えていなかったので、アドレス帳を見て番地を探し当て、家の呼び鈴を押すが誰も出てこない。10分くらいウロウロしていたらChris Timsonさんのパートナー=Ann Gregsonさんが戻ってきた。家に入れて貰い、Annは今日は「Dipperさんに会ったの?」と聞くので一部始終を話した。猫のCussyは相変わらず元気で、人間の足の臭いが好きだった。娘は家に入れて貰うなり、猫ちゃんをおっかけまわす。以前のような人見知りや場所見知りもないということは、2年前に来たことを覚えていたのだろうか??Annと今年の旅の事、娘の事等を話しているとChrisも仕事から戻ってきた。


ChrisはDipperさんちの事情を知っていたようだった。あとでわかったのだが、E-mailも入れてくれていた。旅行中、部屋に電話がなく、一度もネットにつなげる事ができなかったのだ。だが、ともかくは、今日はChrisとAnnとの再会を楽しまなくては。

Chrisは新しい(けど古い)コンサティーナを見せてくれ、私は新しいアコーディオンを見せた。少しセッションもした。また、出発前、E-mailでChrisはChippenhamのフェスティバルのセッションの録音のCDを用意しておくよと言っていたのだが、それを聞かせてくれた。Chippenhamのfolkフェスは95年に私たちがはじめて会ったフェスだが、毎年フリーセッションで盛り上がる。このBradford on AvonからChippenhamは目と鼻の先で、いわばChrisの地元。今年はEnglishのセッションの他にFrenchのセッションもあり、ハーディガーディやパイプの入った聞いたこともないようなエキサイティングな様子が伺えた。でも、フレンチセッションといえどもイギリス人のそれなので、我々も知ってる曲が殆どだった。

夕食は近くのパブへ行きましょう、とAnnが提案した。パブまでは歩いて20分くらいだったろうか?6時をすぎていたがまだまだ昼間という感じ。遠くの空にゆっくりと移動する影が見えた。ChrisとAnnが「ハングライダーだ」と言うので夫が「どっからとんでくるの?」ときいたら「わからない」とChrisが答えた。

パブにつくと、まだ開店前だったが、地元の人がすでに何組か待っていた。7:00になったら店が開いた。店の前には「あと100マイル(?)で最後のパブ」と書いて在る。地元の人が来るくらいなので、確かな店なのだろう。いつもの通り、自分と娘にはビターのハーフとオレンジジュースを頼んで貰う。食事は私はフィッシュパイ、夫はソーセイジを頼んで貰った。このシンプルなメニュー名にはもうダマされなくなったので、娘の分はオーダーしなかった。この普通なパブの裏には広大な庭があり、「朋もその方がいいでしょ」、ということで、ちょっとした遊具のある近くにテーブルを取った。娘はオレンジジュースを一気に飲み干すと遊具で遊び、ときどきやってくる猫(Cussyと同じキジ虎)を追っかけ回した。娘はすっかりChrisとAnnになついてる様子。Chrisのやる”イナイイナイばあ”にもすっかりエキサイトしている。
食事が出てくるまで時間がかかったが、量は充分。アンが頼んだキッシュはわが家で作るものの3倍の厚みがあった。夫が頼んだソーセージは在庫がなかったそうで、「ハムでいいか?」と聞かれてそれにしたが、でっかいハムが出てきてなかなか美味しかった。ハムといってもそれに山盛りポテトフライと野菜がついてくる。フィッシュパイもかなりの大きさだったが、日本に帰ってからも作ってみようと思う。さすがにChrisはこの食事の量を全部たいらげていた。やっぱ体大きいからなあ。それにしても日本の外食は量が少なすぎるよ、と思う。

猫はみんな足の臭いが好きだと思って、別の猫にも試す娘。

パブで食事しながら遊具で遊べる。親はゆったりできて最高。

そこいらの猫だがさすがイギリス。模様は洋猫らしいブラウン・タビー。

Chrisのマイ・ジョッキ。イギリスの人はときおりパブに自分のジョッキを持参する。彼のお気に入りは、アンティーク。ドラゴンの模様が彫りつけてあるもので、マレーシア駐留のイギリス軍人が現地の職人に作らせたものだそうだ。

この草はとげがあるから気を付けてね、とアン。

パブからの帰り道


この夕はとても長く感じた。つたない英語だがいろんな話をした。
*ウエルズで羊を追いかけた話をしたら、黄帝疫でイギリスの羊は多数処分されてしまったそうだ。
*金髪の人には蜂がよく寄ってくるとか。日本では「黒い服に蚊が寄ってくると言われてる」という話をする。
*食事をしていたら、Timson家のとなりに住む赤ちゃん一家がやってきた。2年前に朋が乗って遊んだ羊のおもちゃ(2年前の旅行記に写真がある)をその子の1歳の誕生日にプレゼントしたとか。そしてその子のおばあちゃんはChrisとAnnの共通のアメリカの友人と再婚したそうでびっくりの偶然らしい。


9時半ごろ、パブからTimson宅へ戻り車で宿に戻った。娘は寝てしまっていた。3人で屋根裏のベッドルームで寝る。ダブルに3人は少し狭かったが素敵な部屋だった。


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