7/28 水 Ennis〜Inagh〜Killarny




ファームハウスの寝室からの眺め
この日は次の宿泊地、Killarnyまでのドライブと予定が決まっていたが、せっかくEnnisまで来たので、インターネットでEnnis近郊にあるという事がわかっているBiddy Earlyという小さい醸造所を見に行ってみようと言うことになった。ここの瓶ビールは日本にも輸出されていて、都内のアイリッシュパブなどで飲むことができるらしい。昨日酒屋やパブで情報収集ができなかったので、宿のおばさんに聞いてみたら、地元の人なら誰でも知ってるようなブリュワリーでInagh方面に行けば道路沿いにあってすぐにわかると教えてくれた。
お勘定を済ませて出発。出発後30分足らずですぐに建物が見つかった。まだ10時前だから、人もいなくてひっそりしている。建物をぐるぐる回ってみたら、内装工事をやってる人がいたので声をかけたら「ブレンダンを呼んでくるからまってて」と言われ、すぐにブレンダンさんが現れた。「インターネットで見たんですが」と言うと「残念ながら、今ブリュワリーのツアーはやってなくて中は見せることができないんだ。パブは11時から空くから、ビールは飲んで貰う事はできるよ」と言うようなことを言われたので、「そうか〜しかたないな〜」と11時まで待つことにした。
しかし、回りはな〜んもない。まだ10時を回った所。車の中でどうしようかなあと考えていたら、ブレンダンさんがまた現れた。「今なら中を見せることができるよ、でも内緒だからね」とウインクしている。折角日本から来たんだから、そうこなくちゃ!と早速中の醸造所を見せて貰うことになった。ツアーというからにはどこかに大きな工場でもあるのかと思いきや、見たところここにある2棟の建物だけ。最初に通された所ではモルトを煮出したりする工程。それからパイプでもう一棟のタンクに送り込み、発酵と熟成を行うらしい。熟成はギネスやバドワイザーなどの大企業のビールが科学的に1日でやっているのに対し、ここのビールは2週間とのこと。手がかかっているのだ。種類も数種類あって、中にはホップではなく湿地に生える独特なハーブ(ボックマートルとか言った)を香り付けに使ったりするらしい。ブレンダンさんは「こっちには旅行で来たの?」といろいろ聞いてくるので自分たちは音楽が好きでイングランドには何度か来ているということ等を言った。アイルランドの音楽も大好きだというと、「そういえば、ここから近い、Miltown Malbayでは先週までWilly Clancy Summer Schoolが開かれててにぎやかだったよ」などという話になった。(Willy Clancy Summer SchoolはIrish Musicファンにはお馴染みの伝統音楽の要請機関(?)で多くの有名ミュージシャンを輩出している。)
また、夫が「自分はホームブリューをやったりもするんです」というと「じゃあ、ビールの事は何でもわかってるね」とブレンダンさんの表情がゆるんできた。「おやおや、良い物を持ってるね」と夫がTrowbridgeのフェスで購入したアンティークのタンブラーがリュックに下げてあるのを見て、ブレンダンさんがそのタンブラーにタンクから直接ビールを入れてくれた。勿論最高の味。 「悪いんだけど、短い短いブリュワリーツアーはこれでおしまい。パブは11時開店だからちょっとまっててね」ということになった。勿論パブの庭には心地よい椅子とテーブルがあるので待つのは苦ではない。時間をきっちりしなくてはいけないのはイングランド同様、法律のことがいろいろあるのだろう。

入り口はどこだろう?

パブの庭で開店を待つ。
醸造所内部の映像はヒミツなのでありません。

ブロンドビディ。ラガータイプ。

ブレンダンさん。

Killarnyへのルートを検討中

お礼がてら記念撮影


11時少し前にブレンダンさんが店に入れてくれた。2〜3人の人が内装工事中だった。取りあえず飲んでみてよということで、色の薄いBronde Biddyをご馳走(!)になる。2杯めからも割引値段だ。タイプの違うビールを2種類ほどいただいた。早く出発しなければならないので、昨日Enisで持ち帰ったピザ(!)を食べてもいいかと聞いたら「構わないよ!」と言ってフォークやお皿まで出してくれた。(いや〜本当に申し訳ない!)
次に行く町、Killarnyへのルートの事をブレンダンさんに聞いてみる。当初はLimerickへ戻り、斜め左下(西南)に下るつもりでいたのだが、そのままInaghから左下へ降り、カーフェリーに乗ってShannon湾を渡り、南下するコースの方がずっといいと思うよとアドバイスを受ける。「Limerickは大都市だから道路が混むけど、こっちのルートなら景色もいいし、フェリーも30分おきくらいに出ているよ。それからMiltown Malbayも通るしね。あ、勿論、今言っても町は静かだけどね。もうサマースクールは終わったから」
今までもそうだったが、旅のルートはやっぱり現地の人に聞くのが一番なようだ。本当にいろいろと親切にしてくれて名残惜しかったが、出発することにする。

Brendanさんのアドバイスどおり、海沿いの町、Miltown Malbay方面へドライブ、沢山の音楽を目指す若者が集まる事などとても信じられないような静かな町を通り抜け、南下。まさにアイルランドの奥地を旅する気分だ。Kilimerまでやってくると、フェリーの乗り場はすぐに見つかった。アイリッシュフェリーのようにチケットを買い求めなくてはいけないのかと、小さいターミナルの建物に入ると"On Board"と言われた。船上で払えばいいのだという。車を降りて海辺をぶらぶらしていると、子供達が寒いのに無理矢理海水浴をしている。(大人の姿はない!)寒いのか大騒ぎだ。向こうからの船もやってきたので、船に乗り込む車の列に並ぶことにした。 小さいフェリーボートは屋根もない。そのまま駐車場が向こう岸に行くような感じ。車を降りて階段を上がるとデッキがあって、少し間違えるとカメラの一つも落としてしまいそうなかんじ。風もふきっさらしで少し寒かった。遠くでたき火をしている煙が見えたり。そういえば以前アコーディオンで演奏したことのある"Scattery Island Slide"という曲があるが、そのゆかりのScattery Islandもこの船から見えるのだろうか?等と海面を見ていたら、どうやらイルカらしき動物が2〜3匹海面近くを泳いでいるのが見えた。売店にイルカのぬいぐるみが売られていたのを見ると、どうやら幻ではなかったようだ。15分ほどの航海で向こう岸が見え始め、やがてTalbert上陸となった。そこから目的地のKillarnyはまだ少し走らなければならない。

KillarnyへのルートをShannon湾横断に取り、フェリーに乗る。
途中、Slide の曲名で有名なScattary Islandが見えるかなあ?と見ていたら、水面にイルカが泳ぐのを目撃。


しかし、夕方にはKillarney着。ホテルから貰ったメールと地図のプリントアウトを手元に持ち、町へ入っていく。車で町に入るときは現在地が突然わからなくなることもあるので緊張するが、すぐに道もわかり、中心地まで入っていく。丁度ウチが取ったホテルはホテル街の中でも町のヘソに近い部分で、似たような建物が沢山並ぶ所だった。ホテルの前の狭い駐車場に車を停めてチェックイン。マネージャーが他の人の対応でなかなかこなかったので10分くらい待たされ、また、向こうが間違えて2晩泊まるのだろうとか何とか言うのでビックリしたが、1晩で大丈夫だった。キーはカードキーで電気類もカードを入り口のスイッチの所にささないと作動しない。ハイテク&ヨーロッパ高級プチホテル風でなかなかよい。バスタブも大きいので、お湯を張って洗濯開始。しかもアイロンやドライヤーもある。ラッキー。従業員の人が娘の分のタオルを持ってきてくれた。
ここはロケーションが最高で少し町の通りを歩くことにした。Killarnyはアイルランド有数の観光地というだけあって、様々な国から来た様々な人が歩いている。娘に手をひっぱられておもちゃ屋に入る。日本のおもちゃ屋の方がよっぽど気の利いた物がありそうな感じもしたが、下にある段ボールに無造作に入れられていた人形に目がとまった。アコーディオンを持っている。新品なのかアンティークなのかもわからないように汚れている。値段は4ユーロ。や、やすい。夫には「そんなのやめろよ」と言われたが買うことにした。娘にはアイリッシュフェリーでもみかけたアイリッシュカラー=緑の耳をした猫のぬいぐるみをおみやげに買うことに。こっちの方が高かった。
通りには高級なシーフードのお店も軒を連ねている。お腹もすきまくっていたのだが、レストランがまだ開かない夕方の時間なので、取りあえず開いているファーストフードのお店でフィッシュ&チップスを食べた。なんと今回のUK旅行初のフィッシュ&チップス。以前は毎日食べていたメニューも意外と最近お目にかからなかったりする。それからパブに入ってビール。娘もパブが飽き飽きしたのか一度ホテルに戻る事にした。娘をお風呂に入れたら、夫が折角Killarnyに来たのにまだまだ時間も早いから、と再度出かけていった。私は娘を寝かしつけたいので、もう出るのはいやだったのでここからは夫の話。通りの向こう側のホテルのパブに入ったら演奏をやっていたという。Castagnariのアコーディオンを持った人とフィドルとギターの3人組。アコーディオン奏者の名前はDan Herlihy。B/Cプレイヤーだが、パワフルでキレのよい演奏をする人で、Kerry州で親しまれているポルカやスライドなどを多く演奏していた。例によって夫はつかつか寄っていっていろいろ質問攻めにし、CDも買ったら、もう一枚CDとチューンブックもおまけに貰って大感激だったという。夫にはアイルランドが大好きになった一日だったようだ。

ホテルの前で

フロントで待つ

黒ビールはギネスではなく
マーフィーズスタウト

夫だけ夜外出して、
蛇腹奏者Dan Herlihyの演奏を見に行く。
CDとチューンブックを貰って大感激.

隣の建物もキレイなのでパチリ
娘が持つのはこの町で買った猫ちゃん。
魔女の宅急便のジジではありません。

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