ビールを飲むならリアルエール?

アイコン 自分が昔初めて一人でイギリスに行ったとき、父親の会社の駐在員の人がパブに連れて行ってくれました。ロンドンで一番有名なパブ”シャーロック・ホームズ”。そこで「イギリスのパブで飲むビールにはビターというのがある」ということを教えてもらい、「んじゃ、そのビターというやつを」ということで飲んでみたビールがおいしかった。かどうかは、あまりに昔で覚えてはいないのですが、それから結婚して夫とイギリスへ行くようになり、とにかくいろんなビールがあることを知りました。その特にビターの中にもリアルエールとかいうのがあるらしい事も知りました。(本当はビターとは限らない)でも一体リアルエールとは何ぞや?
その答えは日本グッドビアクラブの「リアルエールとは」lを見れば一目瞭然なわけですが、要は大量生産のビールにはない、昔ながらの製法を守っているビールということになるようです。でも、そんなもん、イギリスのそこいらのパブで飲めるの?みたいに思っていたら、実はすでに飲んでいたわけなのでした。ビターを注文したとき「なんだかこのビール、泡がやけにすくないし、味がなんかちょっと変わってるよね、でもおいしいよね。」なんて言ってたやつがそうだったみたいです。今回の旅行でも、そこいらのパブでいくらでも扱っていたばかりか、音楽フェスティバルの仮設バーでも飲めました。
日本グッドビアクラブの「リアルエールとは」によると「伝統的な原料から造られ、最終的に供される容器の中で二次発酵によりコンディショニングされ、外部からの炭酸ガスによらずに注がれるビール」云々とありますが、私のような素人からすると、飛び込みのパブでリアルエールを見分ける一番簡単な目印はハンドポンプでついでいるか?ということになります。ハンドポンプとは写真のようにくるっとまがった注ぎ口を持っていて、エアーでシュバッと入れるサーバーではなく、本当にポンプのごとく何度も取っ手を倒して注いでいるやつがそうです。飲んでみた印象は「ホームブリュワーで作ったビールに似ている」ということでしょうか。自然な味なのです。
でも、日本のビールに慣れきっている人々は違和感を覚えるかもしれません。よくイギリスに観光や出張で行った人からこんな言葉を聞く事があります。「イギリスのビールってさ、ぬるくてまずいよな。」私的には「おめーなー、なんにもわかっちゃねーな」なわけですが、こういうビール感を持つ人からはリアルエールはあまり好かれないビールかも。日本独特のビール感とは「工場から出荷したてのビールをキンキンにつめたく冷やして、暑い夏にごくごく飲むのが最高!」といった所ですが、高温多湿の日本ではこういうものが好まれるのは無理もない、でもそれが全てのビールの価値観のごとく一般消費者に擦り込んでる日本の大手のビール会社の責任は重大であります。主婦向けのTV番組で「ビールっていうのは牛乳くらい鮮度の敏感なものなので新しい方がおいしいんです」みたいな事を伝えてもいましたが、それは工場で殺菌をした(酵母の)死んだビールだからなのです。
イギリスに行けば大抵はパブでビールを飲む機会があるかと思いますが、リアルエールをお試しを。キンキンに冷えてないし、わざとらしい炭酸がシュパシュパ下を刺激する事もない、ワインに似た、優しい味わいです。ビールの原点を守り続けているビール、ちょっとメロディオンにも似ているかも。 アイコン
なんたって、ビール天国。

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