96年の旅行記

*当時のテキストのまま殆ど手を加えていません。読みにくい点はお許し下さい。

112 [96/06/17 11:46] NBE01002 COCO/帰宅
取り敢えず帰って参りました。参りましたというのはあづかり荷物の半分が
成田に届いていなくて、お土産の半分とビデオ機材の半分がない状況です
(^_^;)しかし、これがイギリスでなくて良かったです。行きだったら悲惨です。
旅行ですが、これは前回のパート2という感じで輪をかけて凄かったです。
日程表を記します。
6/4 成田発
6/5 ヒースロー着。ホーニマンミュージアムへ行くがまだコンサーティナ
コレクションは未公開。電車に乗り違え迷う。ホブゴブリンでNEIL
に会えず。しかし店には我々の写真が。ロンドン・印度人の宿=
BARRY HOUSE HOTEL泊
6/6 朝買物。午後HOBGOBLINに電話するとNEILは6時まで帰らないとの事。
また電車に迷う。閉店時間に間に合わずNEILに待ってて貰う。
彼も同じFESに行くとの事。CESIL SHARP HOUSEで日本人のOLD LADYに
会う。CHIRIS TURNERさんに会えず。ロンドン泊
6/7 レンタカーを借り、南西部のSOUTH PEHTERTONへ。途中ROUND ABOUTに
不慣れだったりで大変だったが、ストーンヘンジを見ながら快適に
ドライブ。フェスは何の表示もなく迷うが何とか辿りつく。緑の草
の上の野外フェスだ。夕方モリスを録画。RON KAVANAのライブ。
KREWKERNE泊。ロンドンと同じ位の値段で格段にいいホテル。
6/8 SOUTH PETHERTON FOLK FESTIVALでCHRIS WOOD & ANDY CUTTINGと
MARTIN CARTHY& NORMA WATERSONのライブを中心に見る。彼等と話を
する。EDWARD IIのライブは最後の3曲だけ。

6/9 フェス最終日。人形劇のPUNCH & JUDYを見る。ファイナルはいまいち
地味だったがRON KAVANAがスケジュールにないのに戻ってきて盛り上
げた。(同じスーパーで買物してたぞ!)SHAW OF HANDSが収穫。
6時終了/KREWKERNE泊
(続き)

113 [96/06/17 11:47] NBE01002 COCO/スケジュール続き
6/10 WARMINSTERのDIPPER宅訪問。米山さんのWHEEATSTONEをリペアして貰う。
DIPPERさんの薦めでCHIPPENHAM近郊のLAYCOCKに宿を取る。45ポンド
で最高のホテル。(昔の貴族の別荘か?)馬をペットみたいにしてはなし
飼いにしてある。夜思い立ってCHIPPENHAMのPREMANさん宅訪問。
6/11 マリンソンのあるBRADFORDへ北上。店には去年会ったメンバーがみないた。
LEEDSでアイリッシュのセッションがあるとの事で見に行く。イマイチ
だったが、巧いコンサーティナ弾きがいて拾いものだった。LEED泊
6/12 朝SOUND INTERSTING訪問。店かとおもいきや邸宅の中のメロディオン
工房。LEEDSより南下。ロンドンの環状を通り、CRAWLYへ。店員のCHIRS
君の導きでNIELの家へ行き、夕食に焼きそばをゴチになる。そこより、
NEILの車に乗ってパブPARROTへ。WOOD & CUTTINGのライブ。一般人参加
の前座の部でCOCOは1曲弾く。CRAWLEY 泊 HAPPIEST NIGHT
6/13 LEEDS泊のホテルの鍵を返すのを忘れ、BRIGHTONにて送り返す。BRIGHTON
よりCRAWLEY経由でCROYDONへ。車の混雑、一通などに惑わされながらの
ホテル探し。PETER TRIMMINGさん宅訪問。CROYDON泊
6/14 CROYDONより道を迷いながらHAMMERSMITH営業所へレンタカー返却。無事
ON TIME。PADDINTONへ戻り(多分ギリシャ人)エスニックな宿WEST POINT
ホテルを取る。午後買物をして、CECIL CHARP HOUSEへ。バテ気味風邪
気味だったので早く寝ようという事になり、ついにCHRISさんには会えな
かったね、と話しながら歩いていてふと見るとピザ屋のウインドーに
奥さんと共に座ってるのが見えた。ピザ屋でセシル・シャープハウスの
職員の女性と5人でTALKING。疲れが一気に飛び、その日はTURNER夫妻と
BARN DANCEのワークショップに参加。
6/15 午前中買物。午後6:00ロンドン発

お土産:御依頼のバウロンのビーター、HOWARD のLAW D買いました。
LAW Dはすっごく大きいですぞ。PIOさんにはDIPPERさんからのビデオ
メッセージがあります。手紙も託されてますよ。
ビデオは随分取りましたよ。液晶付きビデオは良くも悪くもめずらし
がられました(^_^;)。

118 [96/06/18 18:44] NBE01002 COCO/風邪ひいたぞ
向うでがんばりすぎたせいか、13日のピーターさんち訪問あたりから軽い
風邪をひいてまして、今朝は寝過してたのにも気付かず、一日ダラダラに甘
んじておりました。時差ボケがこんなに長引くのは初めてです。
去年旅行記を書こうと思って全部書き切れなかったので、今回はあまり力を
入れずに書こうと思います。まず、1日め。
ヒースローについたのは早朝で、ホテルも予約済みだったので気楽に町中に
向かう。ホテルは狭くて最上階だったので荷物運搬には偉くてまどる。まだ
まだ日はたっぷりあるし、取り敢えず話題のホーニマンミュージアムに向か
う。ロンドンブリッジからいくつも地下鉄を乗換えて向い、国鉄に乗換える。
真夏のように暑い。FORESTHILLから1K位の道をヒーフーいいながら登る。
ホーニマンは普通の博物館でアクアリウムや動物の剥製、民族資料などがい
ろいあって楽しい。殆ど見学者がいない。最後のセクションが楽器のコレク
ションでこれがかなり充実している。いろいろな楽器が系統別に見ることが
できるし、説明用のコンピュータもある。アコーディオンのコレクションも
面白い。しかし、コンサーティーナのコレクションはどうしたのか?と館の
人に訪ねても把握していない様子。それで、もう一度窓口に戻って聞いて見
ると、よくわかんないが、コレクションはまだ未整理なので公開できないと
の事らしい。大体FOLK ROOTSの記事はホーニマンで買いとったという事実の
みだったからなー。一応係の人はコンサーティナコレクションの担当の電話
番号を教えてくれたがもはや連絡する元気はなかった。(連絡すればひょっ
として見せて貰えるかも)
ロンドンの南側のローカル鉄道は複雑に入組んでて2度も迷ってしまった。
下手をすると駅と駅の間を1K程歩かなくてはならない。切符が電車の中で
改札するからそれは大丈夫だ。やっとHOBGOBLINに辿りついてみるとNEILも
不在。店員の男の子の言ってる事もよくわからないが、こっちこっちと言っ
てみると私が前回NEILと結婚式の話をしたので、帰国後送った写真が大きく
引延ばして額に入れて掲げてあるではないか。ジャパニーズスタイルの結婚
衣裳WITH 蛇腹。(後で聞くとNEILはこの写真がとても気にいってるんだそ
うだ(^_^;))

119 [96/06/19 12:12] NBE01002 COCO/2にちめ
旅行2日目。前日会えなかったニールに会おうと午後ホブゴブリンへ。
しかし、また電車に迷う。おまけに電車が遅れ、閉店時間に間に合わない。
仕方がないのでおぼつかない英語でホブゴブリンへ電話しニールに事情を
伝える。「やぁどうも、元気?今どこ?」「まだ30分はかかりそうなんで
すけど」「買物したいの?僕に会いたいの?」「それは、貴方に会いたいん
です」「うーん、今日は時間がないから長くはいられないんだ」「ごめんな
さい」そういって汗をかきかき2人で急いでホブゴブリンまで向う。30分
オーバーしてしまった。やばい。ニールはすでに閉店した店の前に座ってま
っててくれた。とにかく1年ぶりでなつかしい。去年までなかった髭を生や
してる。時間がないのにいろいろ話しをしてくれるし、再度店を開けてくれ
る。なんと彼は我々が明日からいくSOUTH PETHERTON FOLK FESTIVALに店を
出すというのだ。またずっと会えるではないか。インフォメーションが何も
ないので事務局に電話を入れてくれたりする。また、12日にニールの地元
DORKINGで開かれるWOOD & CUTTINGのライブの案内もコピーしてくれた。
ニールはこれから夜アパラチアンダンスのレッスンに出かけると言って、
ヤマハのバイクの豪音を上げて出かけていった。

120 [96/06/20 11:40] NBE01002 COCO/2日目と3日目
2日目夜。セシルシャープハウスでケイリー。去年と違って曲はトラッドが
少ない。踊り手は常連のジジババが多いが、中に日本人女性が。彼女は私達
の噂を聞いていたのか、話しかけて来た。神戸の63歳の人で芦屋のお宅が
地震でつぶれてしまったので今はロンドン在住の娘さんの所にいるとか。
地震の後、いろいろな知人の家を転々としてるとの事で横浜にもいられた事
があるそうだ。セシルシャープハウスに来たのは神戸でフォークダンスを
習ってたからとか。私の母と同年代だが若くてお元気だ。10時にはお婿さん
らしきイギリス人が迎えに来ていた。
3日目。ロンドンの西のはずれHAMMERSMITHのHERTZの営業所で手続きをして
レンタカーを借りた。(営業所まではタクシーで向うが朝のラッシュ時にタ
クシーをつかまえるのは大変でパディントン駅のタクシーの乗場で20分位
待った。)レンタカーは紺色のフォードESCORTで極めて調子はいいとの事。
ワイパーとウインカーが左右反対なのがどうしても馴染めないという。
ロンドン市内は渋滞していたが、高速M3に乗ると快適。道を間違えても
ROUND ABOUTがあるので、引返す事も可能。しかし、全体にROUND ABOUTは
慣れないし、真っ直ぐ行きたい道も間違えてしまう可能性もあって、できれ
ば避けたい。SALSBURY近辺、南西部の方へやってくると軍の車両運搬の列が
前をさぎってちょっとした渋滞状態になった。しずしずと一列になって車が
丘陵を縫う道を走っていると、突然ストーンヘンジが目の前に現れた。
街道の分岐点にある。そういええばDIPPERさんのすむWARMINSTERも近く、
あの近辺には軍の施設があるから、そこへいくのだろう。道の幅が広くな
った時に追抜いてみると、殆どは戦車だ。

123 [96/06/21 10:49] NBE01002 COCO/フェス開始
日本でトラッドファンでいるためにはアイリッシュファンでなければ相手に
されない、という風潮があって近年それは益々強まっているわけなんですが、
イングランドにはアイリッシュをやらない強者というのがいてPETER TRIMMING
さんという人がそうでした。DIPPERさんもそうね。会議室などではMARTIN CAR
THYやNORMA WATERSON等と書いても反応がありませんねー(^_^;)
旅行記の事は雑に書き散らしてますから、いつもの話は続けましょう。逆に
書き続ける事ができなくなってしまいますので。いつもの話しとは、録音プロ
ジェクト等の話です。もう夏になってしまいますよ。ウチでは録音の様子をビ
デオに撮る計画もしてます。

3日目ストーンヘンジと戦車というコントラストを楽しみつつ車を走らせると
だんだんなだらかなカーブの道がふえ、イギリスらしい古い家なみ町並みが
見えてくる。さて、そろそろKREWKERNEの町だ、ホテルの位置はどこだ、と
地図を広げ、前をみるといきなりホテルがあった。GEORGE HOTELはまさに町の
どまんなかにあった。車をとめる場所を聞いてチェックイン。ホテルはショッピング
モールにあって便利、スーパーもある。すぐに今度はフェス会場へいく。
SOUTH PETHERTON(サウスペザトン)発音が難しい。町は静かそのもの、フェス
をやるという気配もないのだがチラシの張ってある店でたずねる。店の人は
事務局に電話してくれるが誰もいないというので会場の場所を教えてくれる。
しかし口頭でなのでサッパリわからない。同じ様に日本語で言われてもわから
なかっただろう。町のなかを何度もぐるぐる回ってやっと小さい白い張紙に
気がついたのは夫の方だった。それに従って走って行くとなんの事はない、
さっきの店とはそれほど離れていない場所にその野っぱらはあった。
まだ事務局の車も開いてないし、店のテントも準備中、フェスは今日から、
もうすでに3時ごろだが全然やってない。仕方ないので、KREWKERNEに戻って
メシ。出直すと、すでにチケット売場が開いていた。3日間2人でいくらだっ
たっけな。とにかく6~7千円は行ってなかった。

125 [96/06/22 12:26] NBE01002 COCO/モリスダンス

チケット売場でプログラムをかって予定表をチェック。時計を見るとそろそろ
モリスダンスの始る時間だ。会場の町の中心部までは車に乗る程の距離でも
なかったが最初は車で行く。
その日はドライブをしているときから遠くに稲妻がみえたりしてあれ模様の
天気だった。町中と言ってもSOUTH PETHERTONの中心部は少し盛り上がった坂の
上の小さい3角のコーナー。石作りの古い建物が最高の雰囲気。
最初はとおまきにノースウエストクロッグモリスのダンスをみていたがポツポツ
雨が来たのでさっき道をきいた食糧品店先の屋根にもぐりこんだ。そこはダン
サー達の仮の詰め所でもあって、ビデオを回していると、踊り終わったノース
ウエストのチームの女性ダンサーたちが一勢に駆込んできた。雨が一層はげし
くなったからだ。ノースウエストのチームの踊りが終わると次はコッツウォル
ドスタイルの番。雨の中しぶしぶ彼等は踊りをはじめる。聞覚えのある曲だ。
雨は一層はげしくなる。踊り終わると、ノースウェストのチームが「MORE!」と
はやしたてる。しかし、コッツウォルドの連中は無視して屋根の下に走りこむ。
しばらく雨で踊りは中断するが、降りを見てすこしづつ再開。コッツウォルド
のチームは傘をもってスティックダンスを踊った。大ウケ。私たちはウキウキ
してビデオを回した。液晶がその場で見られるビデオが珍しいのか、人がワイ
ワイ集ってきてしまう。子供たちがかわるがわる覗きに来る。

この時の写真はここをクリックしてください。

126 [96/06/23 13:32] NBE01002 COCO/ロン・カヴァナのライブ
フェスティバル初日の夜のライブはロン・カヴァナ。メイン会場のテントでだ。
早めに行って再前列に場所をとる。何故かそこは子供たちのエリアだ。バラバラ
とお客も集ってくる。最近行かなくなった渋谷クアトロのライブを待つ感じ。
みんなビターを片手にのんびりしている。先に見たフェスの実行委員の人が
出てきてアーティストを紹介する。
ロン・カヴァナのバンドは奥さんのフィドル、ホィッスル、ベース、アコーディ
オン(B/C)といった編成だ。曲目はBUCKSのアルバムからが多い。あの専売
特許の気違い的に疾走するジグ、リールがすざまじい。表にも書いたが、ロン・
カヴァナの風貌はCDジャケットでみたフィル・コリンズ風とは違い、はんてん
でも着せたら似合いそうな大工の棟梁といったかんじ。とにかく
バンドが巧い。お客さんはまた踊りまくっている。子供たちは眠そうだ。40代
くらいのオバサンギャルのグループがイケイケゴーゴーで踊っている。みんなが
楽しそうにしているのを見ているだけでも楽しい。アンコールが2回かかるが、
2回めに登場したのは実行委員の人。車でのお帰りは来た時とは反対側からどう
ぞ、気をつけて、との事。殆どの人はこの会場でキャンプだ。まだまだみんな
元気で盛り上がってる様子、私らは真っ暗な夜道を車のライトだけを便りに
KREWKERNEへ戻る。

128 [96/06/24 11:33] NBE01002 COCO/土曜日
さて、4日目の6/8土曜。この日は午前中からCHRIS WOOD &ANDY CUTTING
があるし、CARTHY 一家のライブもある。朝はゆっくり目に会場に向う。朝1
でモリスのワークショップをやっている。前日ダンスディスプレイで見たノー
スウェストモリスの迫力のオバさんメロディオン弾きが4ストップで伴奏を
している。女の子のバッジ売りの店があって、メロディオンの形のバッジを
6個買う。HOBGOBLINも店の準備ができていた。どこかで見覚えのある顔のコ
がいると思ったら、去年チッペナムで出会ったメロディオン小僧だった。写真
もあるからよく顔を覚えている。どうも店を手伝いに来ているらしい。
ニールに「彼を雇ったんだね、去年チッペナムにいたでしょ」というと「あー
そうそう」と言っていた。ニールと小僧は店番をしながら殆ど店の前でメロ
ディオンを弾いている。相変らず小僧は巧い。
会場の隅に小さいクラブハウスがあるが、そこがライブの会場。昨日はそこで
かしわほーるのようなセッションライブが行なわれていた。PAはないがちゃ
んと進行役もいる。そこで早めに入ってまっていると、まずANDYがメロディオ
ンを持ってやってきた。私たちをみてニコニコしている。髪が長いので最初は
坊やかと思ったくらいだ。しかしこのフェスに坊やのいるようなアーティスト
は来ない。ロン・カヴァナでさえステージ中に切れた弦を自分で張り直して
いたのだ。つづいてクリス登場。ああ、やっぱりアンディは髪を延したんだ
と思って、アンディに「ビデオとっていいですか?」と話しかける。すると
「いいよ、どうぞどうぞ」とすんなり言ってくれる。やったぜ!(大体彼等
は写真が少ないし、アンディは若いので少し前の写真だと顔が結構変っている)
アンディはアコーディオンケースを3台、ケースから出したのは2ローハーフ
の2台だけ。クリスはフィドルの2つ入る大きなケースを持ってきた。ケース
には曲目の書いてある紙が張ってある。どうも新作LUSIGNACのジャケの題字は
彼の筆跡のようだ。そして小型のギター。多分マーティンの000のつく
タイプのやつだと思う。彼等はステージ(?)わきの椅子に左右に別れて
座った。

129 [96/06/24 11:34] NBE01002 COCO/WOOD &CUTTING
今日は昨日のホストとおなじくTONY ROSEさんで、まず自分からとイングリッ
シュ・コンサーティーナの伴奏で2曲程歌う。そして、若手のバンドEPONAの
登場。女性ボーカル2人、ハンマーダルシマ、ギターベースという構成のバ
ンドで1時間ちかくライブをやった。多分殆どがオリジナルだろう。なかなか
いいバンドだ。
そして、WOOD &CUTTINGの登場。演奏を始めるなり鳥肌が立つようだ。クリス
は両足でリズムを取る。それに呼応してアンディも全身でリズムを取りながら
メロディオンを弾く。彼等独特ののりだ。アンディのアコーディオンは大きめ
なので蛇腹はあまり大きくうごかさない。しかし、効果的な演奏だ。ベースの
動きが凄い。ピアノの演奏のようだ。彼の演奏に占めるベースの割合は実に
50%と言ってもいい。4本の指全部を使ってベースを弾いている。
クリスのフィドルもめちゃくちゃ巧いが、歌もまた素晴らしい。フィドル、
ギター、メロディオン、歌と、全くマイクを通さずに完璧な音量のバランスが
取れている。ちょっと辛いのは曲の合間のMCはよくわからない事。うーん
なんでみんなわらってるんだ(^_^;)。この2人の対比というのは大人っぽい
クリスにおちゃめなアンディという感じだが演奏においては2人の静と動は
めまぐるしく入れ換わる。

133 [96/06/25 10:39] NBE01002 COCO/レス
今回取ったビデオは、モリス、マーティンカーシー等のアーティストのライブ
パンチ&ジュディ(人形劇)、ピーターさんの演奏などいろいろあって、大変
な宝物になりました。ただアーティストのものは申し訳ないのですが、基本的
にコピーはしません。信頼してOKしてくれたのもあるし。でも上映会は楽しみ にしてください。
モリスはばっちりビデオにおさまってますから、みんなでレッスンができます。
6人いれば踊れます。のりませんか?去年はワークショップで多少習いました
し。
そういえばEDWARD IIですが、セカンドと言っていたかツーといっていたかは
不明でした。でも私等はツーと呼んでます。IIと書けば多分セカンドが正しい
のでしょうね。

アンディ・カッティングが2ローハーフばかりを使うのは最近ケベコワをやら
ないせいもあります。夫が「MAXは使わないの?」と質問したら、「うーん、
使うかもしれない」と曖昧な返事をしてた。その後のライブではアンコールで
一度だけ弾いてました。でも後にも先にもその時だけでしたよ。

134 [96/06/25 10:43] NBE01002 COCO/アンディとの会話
幸せな幸せな時間、彼等のライブが終わり、お礼をいいに、アンディの所へ
飛んで言った。いや、その前に、ライブのビデオをとってる時、途中でバッ
テリーが切れてせわしく入れ換えていたら(さりげなくできればよかったの
だが夫がやりかたをマスターしてなかったのだ)クリスがMCやりながら
「今ビデオのフィルム入れ換えてます」とかって会場の人に言ってた。お客
さんは笑ってる。恥かしい。(^_^;)でも「いや、バッテリーです」と訂正し
てしまった自分も恥かしい。さて大好評のライブが終わり.......。
「どうもありがとう、あなたは一番好きなメロディオン弾きです」とアンディ
に言うと彼は目を皿のようにして「えーっ!ウソ!」とびっくりしている。
「私たちメロディオン弾く友達何人かいるけど、みんなWOOD & CUTTINGが
大好きなんです」「ノー!ノー!」「イギリスに来たのはあなたたちのプレ
イが見たくてきたんです」とにかくびっくりするアンディ。「で、CDに
サイン貰えます?」といいながらもう胸がドキドキ。アンディも「あーどう
しよう」という感じで胸に手をやっている。アンディの驚き様にこっちも
びっくりだ。CDとメロディオンとトレーナーの背中にサインして貰う。
アンディは何と左利きだ。メロディオンは右ききだが。クリスにも同じ様に
サインしてもらう。アンディは私が来ているTシャツ(サボイミュージック
センターのもの)を見て、「ね、ね、いつニューオーリンズ行ったの?」と
聞いてくる。「いや、ニューオーリンズには行ったことがないんだけど、
アコーディオンはメールオーダーで買った」「彼女はアケイディアン2台
持ってるんだ」と夫。「実はね先月ニューオーリンズに行ってきたんだ」
とアンディ。「何と!」「君たちはイギリスのトラッドってどこでみつけ
たの?」「うーん、東京にはありとあらゆる音楽が手にはいるから.......」
(アンディへのインタビューはまだ続く)

136 [96/06/26 16:02] NBE01002 COCO/続アンディとの会話
「今時間あります?」とアンディに訪ねると、「いいよ、何?」と言って
くれた。大体日本くんだりからどうしてやってきたのか解って貰おうと思い、
いつもかしわほーるや米山さんちの写真を持ち歩いているのだ。まず米山さん
の写真をみせて「彼は素晴らしいプレイヤーです。彼が私たちにメロディオン
を教えてくれた。多分日本で一番最初のメロディオンプレイヤーだと思います」
というとアンディは「彼は日本では有名なの?」と言う。(米山さんに聞か
せたかったぞ(^_^;))「いえ彼はプロフェッショナルじゃないんです。日本で
は有名な絵本作家なんですけど。日本にメロディオンのプロはいないんです。
それでこれが私たちの仲間。メロディオンオーケストラ。日本でメロディオン
弾くのは殆どこれで全部です(^_^;)」アンディは大國さんの写真をみて
「ワオ、バンドネオンだ!」と喜んでいる。(英語だとバンドーニオンと発音
するのですね)写真がいくつかあって、ディッパーさんの工房の写真もあった。
それは見せないつもりだったのだが、「あ、それ何?」とアンディが言うの
で見せると「コリン・ディッパーはよく知ってるよ」との返事。「これは去年
行った時の写真でこの10日にも会うんですよ」「彼はCRAZY MANだね。あっ
たら宜しく言ってね。」「勿論」
「アンディ、好きなプレイヤーは?」と夫が訪ねる。彼はしばらく考えて
から「リカルド・テシ、イタリアのリカルド・テシ」「あーあー、リカルド・
テシ!」英語でない言葉を英語で聞くとすぐに理解できない事があるが、私
たちもわかった。「僕は彼の前じゃもう土下座しちゃうよ。」若くてお喋りも
身振手振りの大きいアンディはその場で本当に土下座していた。(^_^;)
「一度だけ僕は彼とプレイした事があるんだよ」そうか、あの華麗なベース
はイタリアのプレイヤーのものだったのかと思う。続いて夫は「イング
ランドでは誰?」と聞くと「トニー・ホール」「わお、私たちも好きです」
「去年、私たちジョン・カークパトリックに会ったんです」「彼は最高だよ
ね」「クリス・パーキンソン」「彼もいいよね」メロディオンプレイヤーの
名前を列挙する我々。「ケイジャンでは好きな人います?」「うーん。」
「前にスティーブ・ライリーが日本に来たときに会ったことがあるんですよ。
スティーブはあなたたちと同じフレンチ・カナディアンの曲POINT AU PIC
をやっていますね」「そうそう、同じ曲なんだ」「どっちも大好きなんです」
ここまでしゃべりまくって気がつくと部屋には我々とアンディしかいない。
クリスは片付け終わって外の車の所へいた。あまり時間を取らせても悪いの
で外へ出て、クリスにもお礼を言って別れた。

137 [96/06/26 16:02] NBE01002 COCO/続き'RES
「アンディにサインもらっちゃった~」と、ホブゴブリンのニールの所へ。
ニールは笑いながら「きみたち、ジェネシスのフィル・コリンズ知ってる?」
というので「ええ」というと「僕のメロディオンにはフィル・コリンズの
サインがあるんだよ」と言う。うひゃ、凄い。米山さんがレイ・デイビスに
メロディオンを弾かせた写真を持ってたというが、同じような話だ。
この日は夕方にもWOOD & CUTTINGのライブがある。また見に行くつもりだ。
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所でWOOD & CUTTINGのライブのホストをやっていたTONY ROSEという人は
米山さんに聞いたら、すっごく有名なシンガーだったそうです。フェスでは
裏方に徹していましたが、イングランドのフェスってこういう事が凄い。

141 [96/06/27 11:51] NBE01002 COCO/土曜日続き
フェスの中日である土曜日は町中の教会を会場に移して再びWOOD &CUTTING
のライブがあった。野外のメイン会場で一心地ついてから、DAVID HALL
(教会のホール)へ向かう。このライブのラインナップはEPONAとWOOD &
CUTTING,CARTHY &WATERSONだ。何という豪華なライブだろうか。
教会についてみるとEPONAがライブをやっていた。今度は少し会場が大きい
のでマイクを使っている。曲目はさっきと大体おなじだ。しかし、WOOD &
CUTTINGが出てくると今度はマイクを片付けてしまった。教会だから音は
よく通る。そこでの全くマイクを使わないライブ。曲目は先程のライブに
2~3曲目を変えてのステージだ。なんとも幸せな時間。このステージは
ビデオは回さなかったが、録音テープを回したかったと悔しい気分になった。
録画に比べ録音はこっそりできるから、やっぱりレコーダーは持ってくれば
よかったなと思った。しかし、MDを買うお金はさすがになかったし、WALK-
MAN PROはちょっと重い。しかし、アンコールになってから、アンディが
MAXを弾き始めた時はさすがにビデオを回してしまった。カセットが入って
なくてまたパニック。こういう時の操作を夫はまだマスターしていなか
ったのだ。その後、MARTIN CARTHYとNORMA WATERSONの登場。クリスとMARTIN
はいわば音楽的な子弟関係にある。二人はステージ入れかえの時に握手をし
会話をかわしていた。NORMAとMARTINはかわるがわる、あるいは二人で歌った。
独特のギターは東京でも見た通りだ。またもマイクなしのライブ。最後に
アンコールでは二人で並んで椅子に座り、ニコニコはにかみながらデュエ
ットをした。さらにアンコールがくると今度はNORMAが一人で歌った。隣に
座ったMARTINはとてもテレ臭そうに笑っている。NORMAの隣にいると、かの
MARTIN CARTHYも可愛い弟のような感じだ。(姉さん女房なのかは不明)
ステージが終了し、またMARTIN CARTHYの所へ行った。「去年東京であなた
を見ましたよ」と言うととても喜んでくれて、お話ししてくれた。ビデオ
も少し撮ってしまったので、「さしつかえないか?」と聞くと「かまわな
い」と言ってくれた。夫はまた自分のトレーナーの背中にCARTHYとNORMA
のサインを貰った。みんな面白そうに夫の背中を見ていた。

144 [96/06/28 09:41] NBE01002 COCO/CARTHY一家
マーティン・カーシーのライブはその後、さっきのPAVILIONのフォーククラブ
で行なわれる事になっていた。新宿のかしわほーるより狭いあの会場だ。ビデオを
撮る了解を貰ったので1曲ほど撮った。マーティンはそのフォークセッション
のゲストという形で出演していたので数曲歌ってまた出ていき、次はファミリ
ーバンドでのライブに教会のDAVID HALLへ向った。私たちもついていく。
DAVID HALLにつくと、NORMAと娘のELISAの相棒のNANCYが話をしていた。
今度はELISAとNANCY KERRとCARTHY夫妻と、KINGS OF CALICUTTのメンバーの一
部(ベース&メロディオン)を合せた大所帯のバンド。こんなステージは日本
ではまず見られないだろう。娘のELISAは堂々とした女の子で歌もなかなかだ。
曲によってはCARTHY一家のホームコンサートに呼ばれたような温かさが感じら
れた。音楽家は2代目も多い。家に音楽があるのはまずはいい事なのだと思う。
このライブの終了後、メインのテントに戻ってEDWARD IIを見る。もう最後の
2~3曲といった所で、お客は気違い的に盛り上がっている。ステージなどは
全然見えない。SIMON CAREのメロディオンはよく聞える。ワケもわからずも
みくちゃにされる。

147 [96/06/29 10:28] NBE01002 COCO/フェス最終日
フェス最終日の日曜日。この日はフェスは6:00に終了だし、スケジュール
はわりとのんびりだ。HOBGOBLINの店の前でセッションに入れて貰ったり、
WHOLE WIDE WORLDという今回のフェスの協賛でもあるレコード屋さんを物色。
このレコード屋さんはメールオーダーもOKという事で、結構有力だ。
のんべんだらりとしていたら、いけない、パンチ&ジュディの始る時間だった。
その場所へ行ってみると、ベルをならして子供たちに「はじまるよー」と
呼びかけている所。この映像は前に一緒に人形劇をやってた友人へのいいお土産に
なる。日本でもプークでロンドンからパンチ&ジュディを呼んだことがあっ
たが、その時みた時よりももっと過激で子供の盛り上がりも凄く、面白い。
まさにどつき漫才ならぬどつき人形劇。残酷でめちゃくちゃなこの人形劇は
数百年の歴史を誇る伝統芸能だから教育委員会も文句はつけられない。
その後は町中に戻りダンスを見る。子供たちによるケルティックダンスだ。
小太りの男の子が一人だけメンバーにいてみんながやりたがらないMC等も
やらされてる。女の子達に言いたいことを言われてそうな彼だが、日本でも
同じような現象が(^_^;)
忙しくメインテントの方へ戻る。今日はファイナルコンサートで、かわる
がわる出演したバンドが出てくる。わりと盛り上がりはない。WOOD &CUTTING
の最後のステージを見るが、フォーククラブや教会で見たライブとちがって
こういう会場では盛り上がらない。後のお客はずっとお喋りをしていてうる
さかった。(これが彼等の現状なのか)その後、予定になかったRON KAVANA
と奥さんが登場。実は会場に来る前に私は彼をコンビニで目撃したのだ。
一瞬、あれこの人誰だっけ?と思ったら外へ出ていった。(^_^;)
初日のステージとは違う編成だが相変らずのステージ。この夫婦はなかなか
激しい夫婦である。ファイナルはSHOW OF HANDS。メンバーのPHIL BEERは
アルビオンバンドにも在籍していた人とは後でわかった。(^_^;)なにせ、
トラッドをききはじめた時期が遅いのでそういう細かい事はいちいち記憶
していないのがタマに傷。とにかくフィドルの音を聞いただけで、凄い!
と思った。このバンドは歌もの中心で歌もフォークというよりもロックとか
ポップといった感じ。実力は凄い、弦好きには楽しめる。
フェスはまだ日の明るい時間に終わった。みんなさっさと片付けている。
HOBGOBLINの所へ行ってニールに挨拶する。「またね」というと「来年?」
と言うので「いや。12日にDORKINGのライブで」という。フェスの前日、
ニールの地元DORKINGでWOOD &CUTTINGのライブがあるとニールは誘って
くれていたのだ。最初はそれほど行く気もなかったが、なんとなくこれは
行った方がいいぞ、と思ったのだ。
この日はCREWKERNEで夫が夜ライブがあるらしいから絶対それに行くと
行っていたが場所に行ってみても何も始らない様なので、はやめに寝る事
にした。とにかく疲れていた。
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THE WHOLE WIDE WORLD
2 SOUTH WESTERN TRRACE,YEOVIL,SOMERSET BA20 1NB ENGLAND
TEL/FAX:01935-32966
CD、テープの他楽器もあるそうです。カタログはあるかどうか解りませんが
問い合わせてみてはどうでしょうか?ジャンルはフォーク、トラッドであれば
何でもあります。ここのオジさんは「よろしくね!」って感じでしたよ。
ウチが10枚くらい買いまくっていたからかな(^_^;)
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イングランドのフェスでは私たちはビデオや写真を撮り忙しく会場を回った
りしてるけどイギリス人はとにかくノンビリとしている。何にせよ我々は
高いお金だして来てるわけだし、そうそう来られる訳ではないから、飢餓
状態にあるわけなんですよね。

156 [96/07/02 10:14] NBE01002 COCO/DIPPERさんち
フェス翌日、前もってぎこちない英語でDIPPERさんにアポをとって置いたので
WARMINSTERに向う。そんなに長くはかからなかった。10時ごろ出てお昼前に
は到着。WARMINSTERで高速を降りて町をウロウロ。とにかく住所だけでは
どのへんなのかまったく見当がつかない。しかし去年行った事があるので
何となくの雰囲気はわかっていた。取り敢えず、家の工事をしてるおじさんに
聞いてみた。「WESTEND HOUSE,WESTEND HOUSE。うーん。そうだコリンの所だね、
そうだこっちへおいで、この通りを真っ直ぐ行って**ヤード程だ。このブロ
ックの一番終わりだよ」それから30秒走ったらDIPPERさんの家はあった。
DIPPERさんはやっぱり有名人なのだろうか?
塀はピタリとしまっている。去年奥さんが車で入った車庫の入口とは反対側が
入口だった。庭と煉瓦の田舎屋。絵のような景色。ベルを鳴らすと奥さんが
素晴らしい笑顔で迎えてくれた。今日は高校生の息子さんもいる。あのキッチン
も去年のままだ。お土産に日本酒と海苔ピーと墨と硯と筆を持って行った。
お習字セットを持って行ったのはDIPPERさんの手紙を見たからだ。日本で言う
筆書きの手紙といった感じだったので、きっと日本の墨と硯も興味を示して
くれると思い、小型のものを買って持って行ったのだ。やりかたを説明し、
実際にやってみた。字も書いてみて、と言われ、「手風琴」と書いた(^_^;)。
紙を持って行くのを忘れたのは失敗。でもさすがDIPPERさんち、ちゃんと
水彩紙(ワトソンのボードの切れ端だろうか)があった。DIPPERさんと息子の
ジョン君も私の字を真似して書いてみた。二人とも巧い。"はらい"の部分は
書きかたが反対だけど(^_^)。でもDIPPERさんは筆の試し書きをして、これは
とてもいい筆だね、と言っていた。私も美大出身者の端くれだが、DIPPERさん
の物や道具に対する目というのは大学で出会った先生たちに似ている。物を
作る人独特の雰囲気というのだろうか。

170 [96/07/07 09:49] NBE01002 COCO/DIPPER宅
COLIN氏に薦められて例の屋根裏に上がる。夫のコンサーティーナの途中段階
を見せてくれるというのだ。細かいキーのレイアウトももう一度打合せる。
蛇腹は青の皮でジェフリーズのタイプの様に紙の装飾がついている。これは
ロザリーさんの手作りだ。あとはサイドのエボニー、これはいいものが入った
との事。金属のエンドはまだ打抜いていない。(しかしあれ本当ウチのかな?)
米山さんのWHEATSTONEのリードも直してもらう。電動のドライバーでクリクリ
っと中をあけ、問題箇所のリードを取り出す。拡大鏡で見てすぐに直して
しまった。「どうやらリードのネジをいじったようだね。素人にはこれは難
しいからネジはいじらず、リードの方をこの薄いヘラでまっすぐに直すよう
にするといいよ」との事。DIPPERさんは全てお見通しだ。ロザリーさんは
夫の背中のトレーナーにいろんなアーティストのサインが書いてあるの
を見つけた。「まぁ面白い!誰と誰のサイン?」というのでフェスの話等を
する。奥さんは「マーティン・カーシーはね、私たち20年程前にロンドン
のフォーククラブへ見にいったのよ。でも、コリン、あなた別の女の子と
いたわね。」と言った。コリン氏は笑いながら無視している。米山さんの
WHEATSTONEの鳴らない箇所が直り、工房にあるいろいろなコンサーティーナ
を見せてもらう。
階下におりて、食事を御馳走になり、日本から取ってきたウチの様子やサウ
ス・ペザートンのビデオを見せる。やはり小さい液晶のビデオはびっくり
される。モリスなどの映像をみながら説明をしてもらった。また去年のチッ
ペナムの写真を見せる。奥さんはさっきも一緒に食事をしたジョン君を呼ぶ。
息子のジョン君は今年17才で学校ではアートと音楽をならっていて、モリス
チームではイングリッシュコンサーティーナを弾いているという。
また、今運転もならっている所だという。話しが日本やイギリスの交通事情
の話しになる。ロザリーさんは「イギリスのドライバーはよくないでしょ」
というので「日本よりいいです。道もいいし」というと驚いていた。
「モーターウェイを走ってきたの?怖くなかった?」「いえ、道よりもラウ
ンドアバウトでビービー鳴らされました」と私は答えた。ラウンドアバウト
とはロンドンのピカデリーサーカスのようなロータリーで、イギリスの交差点
の殆どはランドアバウトになっている。全て時計回りで、左折するものは
90度円を回る。直進のものは180度、右折は270度回って円の外に
出るしくみ。慣れないと他の車と接触しそうで怖いのだ。

173 [96/07/09 10:37] NBE01002 COCO/LACOCK
昨日夜中の3時にサウンドインタレスティングからPRICEリストのFAXが届き
ました。
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DIPPERさんがビデオを前に演奏してくれたり、PIOさんにメッセージをくれた
り、我々に演奏をしてみろといったりというような事はビデオの通り。

その日の夜はチッペナムあたりに泊ろうと思っていると、DIPPERさんが
「LACOCKへ是非行ってみるといいよ」というので行ってみることにした。
奥さんは末娘さんのピアノのレッスンで車で送りに行くので、よかったらゆっ
くりしていってくれというが、しかしその場でさよならを言うことにした。
車でDIPPER宅を後にするが、そうだ米山さんのコンサーティーナの修理代は
どうなったんだと、引返すことにする。息子のジョン君が出てきた。修理代
の事を言うとDIPPERさんが出てきて「いいんだよ、気にしないで」と言って
再び二人とも素敵な笑顔で「気をつけて」と送ってくれた。
LACOCKは民家が少しあるくらいの小さな村で、すぐについた。取り敢えず車
でぐるぐるまわり、飛込みでOLD RECTORYというB&B(ファームハウス)にチェックインした。
そこは庭の囲いに馬がいて、花と緑にかこまれたロマンティックな館だった。
イギリスの古いドラマにでも出てきそうな館。しかし、宿泊料は安い。
お風呂もついている。暫く村をウロウロし、(ほとんど人がいないし、我々
はういていた)思い立ってCHIPPENHAMへいく事にした。疲れていたので私は
反対したが、とりたててすることもないので出かけることにした。チッペナ
ムへは30分もかからない。しばらく走ったら見覚えのある道に出た。去年
セッションのあったROSE &CROWN BAR、それにBORROW ARMS(パブ)の前を通り、
モリスをやっていた広場を通り、線路をぬけて去年泊ったインド人の宿=
PINES HOTELの前まで来た。という事はあのPREMENさんの家の前だった。
電話もせずいきなりの訪問に気が引けたが、とにかく家のベルを鳴らしてみ
た。すると、去年も歓迎してくれた美人の娘さんが出てきて、「どうぞ中へ」
と何も言わないうちに招き入れてくれた。奥さんも「とにかくどうぞどうぞ」
と中へ招き入れてくれた。「去年チッペナムのフェスに来た人ですよね?」
と娘さんが覚えていてくれた。奥さんは去年会えなかったのだが日本に来る
はずだと言っていた人だ。奥さんは2階へ大きな声で旦那さんを呼んだ。
PREMEN氏が下着姿でおりてきて「ちょっとシャワー浴びるから待っててね」
と言いに来た。とにかく遠慮をしらない我々は向うの歓迎ペースになすが
ままにキッチンに座りコーヒーとあげくの果てに夕食まで御馳走になること
になった。

177 [96/07/15 10:06] NBE01002 COCO/CHIPPENHAM
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PREMENさんのお宅は去年正面のホテルを閉め出されて、電話で助けて貰った
時からメンバーは代っていなかった。犬2匹に猫7匹。殆どはシャムとか
レックスのような毛の短い痩せ猫なのだが1匹だけ、ペル混の巨大猫がいる。
他の猫は訪問者にわいわい寄って来たが、こいつだけは悠々として人に構わ
ない。
PRMENさんの奥さんによると去年の9月、日本には行ったのだが3ヵ月いる
つもりがお金がかかりすぎて、2週間しかいられなかったという。確かに日本
は何をするにも馬鹿みたいにお金がかかる。日本に行った時の写真を見せて
貰う。CHIPPENHAMには老人福祉施設があってそこに世界各国から研修の若者が
集るらしいのだがその中に日本人の女性がいたらしい。PREMENさんは彼女が
イギリスの事、習慣などに全く不案内だった所を助けてあげたのが縁で親しく
なったらしい。(ポストを間違えそうになったとか)その女性は名古屋のお
医者さんの娘さんで、PREMENさんを家に泊めていたようだ。写真を見せて貰
うと、古い日本家屋で素晴らしいお宅。奥さんは日本に来た時、飛行機から
富士山が見えて感動したが、カメラがスーツケースの中に入っていて悔しい
思いをしたという。名古屋のお宅を基点にいろいろな所を回ったようだ。飛騨
高山、松本、京都、瀬戸、等など。懐かしい写真が沢山あって私たちも楽し
かった。
夕方にお邪魔したのだが、日はまだ明るく、食事の支度をする間お庭で写真
等を見せて貰った。イギリスの家屋はうなぎの寝床式に間口は狭いが奥が
広く、庭は家の一番奥にある。PREMEN宅には花壇や池、様々な種類のHERBも
うわっている。鉢にはかえでもあった。日本とは少しづつ違う植物を一つ一つ
見せて貰う。犬たちは庭で走りまわっている。ご主人に「草たべちゃダメ!」
としかられたりしている。私は自分の実家の猫が庭の小さいトカゲのしっぽ
をかたっぱしから切ってる話などをする。ご主人が「猫欲しいんでしょ」と
聞くので「欲しいですけどぉ」というと「どれか持っていけば?」と冗談を
言う。奥さんに日本食は何を食べたか?という話しをする。漬け物やラーメ
ン等は大丈夫らしいが、納豆はどうもダメらしい。また刺身の話になったら
「ベジタリアンなので肉食べません」と日本語で答えてくれた。イギリスに
はやはり菜食主義の人が多いのだなと思う。こういう人から見ると刺身や
いかの塩辛なんてとんでもなく野蛮な食べ物だろうなと思う。しかし、日本
はベジタリアンのメニューには自信がある。

190 [96/07/23 12:06] NBE01002 COCO/CHIPPENHAM
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あの日御馳走になったメニューはほうれんそうとトマトと卵のピザで美味し
かった。量が多くて全部食べられなかったけど。それからイチジクかなにかの
プディング。これも美味しかった!
食事の後、夫が去年フェスで会ったバウロンプレイヤー=イアン・プラン
グリーは元気か?とPREMENさんにきいた。すると、奥さんがすぐに彼に電話
をし、10分後くらいにはイアンが到着した。彼はちょんまげにしてた髪を
切り、ますます精悍な感じになっていた。「おい、今でもボックスやってる
かぁ?」「勿論!」彼は夫と握手をし、私にはほっぺにチュー(^_^)をした。
彼は少し眠そうだったが11時までつきあってくれた。PREMEN奥さんは以前
アートの勉強をしているときいたことがあるが、今勉強しているBERLINIの
画集などを見せてくれた。大学の図書館のもので素晴らしい本だった。
イアンも去年陶器の勉強をしてると言っていたし、しばらくアートの話もした。
PREMENさんの奥さんのSARAH GRGORYさん(夫婦別姓)はお姉さんがRUTH
GREGORYという絵描きさんで綺麗な絵葉書もくれた。

去年言ったCHIPPENHAM FOLKFESTIVALの様子はHOBGOBLINのNEILによれば
「セッションは去年の通り、同じメンバーで同じ曲をやってた」というし、
PREMENさんの奥さんによれば「今年は25周年でCHIPPENHAM MORRIS MENが
銀のドラゴンを作ってデモンストレーションをやった」と言っていた。
銀とは銀婚式にちなんでいるという。今年も盛り上がったらしい。また
行きたいなと思う。

197 [96/07/25 11:56] NBE01002 COCO/M5北上
LACOCKに泊った次の朝、今度はイギリスを北上しリーズまで行くことにした。
今回の目的はBRADFORDのMALLINSON MUSICを訪ねる事と、SOUND INTERESTING
を訪ねる事だ。朝LACOCKを出発し、M5をひたすらひたすら北上する。西側
のイングランドは川を境にしてウエールズとへだたっている。その川の近く
まで行く。しかしウェルズはおあづけだ。途中バーミンガムなどの工業都市
を経由したため、かなりの渋滞に巻き込まれる。おまけに大雨で悪条件のドラ
イヴだ。イギリスのドライヴインはどこも日本よりもずっと綺麗。大体は
大きな会社が経営し(WELCOMEBREAKやGLANADA等)中にはファーストフードや
レストラン、スーパーなどが入っている。ガソリンスタンドもセルフだが、
なかなか快適なサーヴィスだ。しかし、我々にとっては一番食べたいものが
ない。そばやうどんが食べたいよー。
4時ごろにはBRADFORDについた。BRADFORDについたもののまたしても細かい
地図がないため、町中をウロウロ30分ほど。しかし、去年泊ったホテルの
近所の風景に覚えがあり、そこからはすぐにMALLINSONについた。なんと、
去年別々の日に会った3人のフルメンバーが勢ぞろい。去年とにかく世話に
なったRUSSELLと感じのいいNOON親子。取り敢えず店を物色。古い足踏み
オルガンもある。しかし、メロディオンなどはこれといって目新しいものは
ない。奥の部屋にはパソコンが何台かならび、NOONジュニアが仕事をしてい
た。PIO氏に頼まれた笛や楽譜などを買う。私がトイレを借りてる間、夫
がRUSSELLに奥さんは元気?と聞いたらしい。するとRUSSELLはGO AWAYとか
DEVORCEとかいった言葉を言ったらしい。なんで別れちゃったのか知るよしも
ないがちょっと残念だ。去年は奥さんもクロッグなどをやってるんだよ、と
聞いたし。(去年のHPにも報告しましたが、RUSSELLが案内してくれた
あの晩は最も思い出深いものだったのです。それに帰国後"めおと箸"送っ
ちゃったし(^_^;))HOBGOBLINのNEILは今年は奥さんと一緒にフェスに来て
いなかったけど大丈夫だろうか、等といらぬ心配をする。RUSSELに今日は
去年みたいなケイリーパーティがどこかであるか聞いてみた。去年と同じ
火曜だったのだが今回はないという。それでまた方々へ電話をして、イベント
を聞いてくれた。リーズでアイリッシュのパブセッションがあるという。
RUSSELL曰く「クニで一番レベルの高いアイリッシュセッション」との事、
期待が膨らむ。

198 [96/07/25 11:56] NBE01002 COCO/LEEDS
リーズの町は車ですぐだったが、地図を購入する事ができず、かなり迷う。
便りになるのはRUSSELLに書いて貰った通りと番地のメモだけだ。ウロウロ
したが町中にそれらしいパブもない。結局途方にくれて、教えてくれそうな
ホテルに飛込んでどちら方面か聞いてみる。どうやら町はずれのようだ。
HAREHILLSという標識の方へとにかく言ってみろという事で行ってみる。
向うの住所は通りの名前だけなので、名前を知らなければ本当にわからない。
HAREHILLS近辺は住宅地とちょっとした商店街があるだけの所。本当にこんな
所にあるのかなーと半信半疑で今度は図書館に入って場所を聞いてみる。最初
インド系の女性が出てきて話をするが言ってることがよくわからない。つぎ
つぎと職員の人が出てきて、みな考え込むが、やっとLEEDS AtoZを出して見始
めた。向うが言うには「場所は解ったが、口で教えるのが難しい」という。
夫は職業柄地図を見るのは巧いのだが彼が地図を見せてくれ、と言っても
向うは一向に見せてくれない。それでもいろいろ考え込んでいる。「何だよ、
地図みせてくれるなり、メモに写すなりコピー取るなりすりゃ一発じゃんか」
と内心思うが、丁度図書館も仕事のはねる時間で「私その場所知ってるから、
車で連れてってあげるわ」という親切なオバちゃんが出現した。ああ助かった。
VICTORIAというそのパブはそこから車で10分もかからなかった。大学の建物
の向い側だった。オバちゃんはここでいいんでしょ?と車から降りてきて
くれて、ニコっとわらって握手をしてくれた。ああ、旅は道連れ世は情。
私たちはいつもこういう人に助けて貰っているのだ、と実感する。
パブの場所を確認できたので、今度はホテル探しだ。この近辺はリーズの
はずれで、黒人労働者や失業者も多いようなちょっとスラム化した町だ。
産業革命の時代にでも建ったようなイギリス独特の長屋が続く。
昨日DIPPERさんの奥さんと話しをした事が頭にうかぶ。「日本はどうなの?
失業は多いの?」「ええ、でも大体は大学卒業の女の子で親が金持だから
遊んでるのが多いです」「イギリスの失業者は親も貧乏でやることなくて
ストリートファイティングばかりしているのよ」
人気は多少悪いが町の中心から1ブロックも行かない位の所にCLOCK HOTELと
いう奇妙な名前のB&Bがあった。駐車場には白い営業車が何台も止まって
いるので時計屋さんかと思ったくらいだ。入ってみれば愛想のいいオバさん
が出てきてすぐに部屋に案内してくれた。1階の部屋でシャワーもトイレも
ついている。荷物を運ぶのも苦にならない。本当にほっとした。即金で払っ
てあとはカタい話はなしね、といった下町的なオバちゃんの態度は庶民的
な宿で多くの人を迎えてる人ならではのものだった。英語も回りくどくなく
行ってることは殆ど理解できた。
一心地ついてからさっきのパブに行く。まだ楽器を手にした人が一向に
現れない。とにかくビターを飲んで、恐る恐るアイリッシュセッションが
あるのか聞いてみる。大丈夫だ、あと1時間後には始るそうだ。

211 [96/07/31 09:39] NBE01002 COCO/LEEDSのセッション
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リーズ郊外のHAREHILLS、VICTORIAのアイリッシュセッションはなかなかはじ
まらなかった。人だけは沢山来ているしボチボチ楽器を持った人も集ってい
るのだが、フェスのように話しかけてくる人もいないし、半分手持ち無沙汰な
雰囲気。おまけに我々だけ日本人で、目立つ目立つ。楽器をみると妙にギター
弾きが多い。その中でも、アングロコンサーティナ弾きがいた。彼一人でセッ
ションの主導を握っている。ホストはギター弾きの人らしいのだが、アングロ
弾きが一番曲を知っているようで矢継ぎ早に曲を演奏する。それもなぜか知ら
ない曲ばかり(オニールやセッションチューンズの曲ではない)不思議な気分
だ。しかし、ぐいぐい引張っていくノリの強いコンサーティーナは「クニで
一番のレベル」と言ったラッセルの言葉どおりのものだった。途中、大きな皿
にパンのスライスと揚げポテトの山ほど乗った皿が回ってきた。君らもどう?
とすすめてくれたが、お腹一杯だったのもあって手を出す気にならなかった。
しかし、みんなパンに揚げポテト挟んで食べてる。日本人にとっての焼きそば
パンみたいなものか。STRANGERにとっては不気味な食べかただ。セッションは
去年フェスで見たものとは違い、いまいち盛り上がりに欠けたが、あのコンサ
ーティーナを見られただけでもよしとするか。しかし、プレイヤーズ達には
話しかけるスキもなかったのでそのまま退散する。見なれない日本人の噂は
近いうちにMALLINSONの店員の誰かがこのセッションに参加したときにでも皆
に伝わる事だろう(^_^;)。
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212 [96/07/31 09:40] NBE01002 COCO/OAKWOOD,LEEDS
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翌朝、宿を出る時に、宿のおじさんにSOUND INTERESTINGのあるOAKWOODの場所
を聞いてみた。「メロディオンショップなんだけど」というとおじさんは怪訝
な顔。でも、この近くだし、附近にガソリンスタンドがあるからそこで詳しく
きいてごらん、と親切に教えてくれた。とにかく言われた言葉を頼りに車を
5分ほど走らせると、閑静な住宅地に入り、言われた通りのガソリンスタンド
もあった。「ああ、今のがガソリンスタンドだ、通り過ぎちゃったけど、あそ
こで聞いてみる?」とターンできる場所を探してノロノロ車を走らせると、
正面にOAKWOODという通りがあるではないか。そこに入り、それらしいものを
探すが気がつくと通りぬけていた。またUターンして戻ると、SOUND INTERE-
STINGの番地の所には品のいいどちらかというと豪邸と言っていい様な家が
あった。庭には我々の車も悠々とめられる。車を降り、玄関のベルを鳴らすと、
年配の男性が出てきた。ここでよかったのだ。大きな暖炉のある広い居間に
通された。年配の男性はそこのご主人で楽器の問屋とビルダーを同時にやっ
ているのは息子のようだ。今、ここにいないから少しまっててくれという。
しかし、ほどなく、息子さんらしい人がやってきて、裏の納屋に連れて行っ
てくれた。その建物は1階にメロディオンやバウロンなどの在庫があり、
2階が工房になっている。メロディオンは勿論、ハープ、ブズーキなど様々
な弦楽器も作っているではないか。去年、チッペナムのフェスで知った純
イングランド産メロディオンOAKWOODはこんな静かな場所で作られていたの
だ。去年チッペナムに出店を出しておじさんはここのもう一人のスタッフの
ようで、息子さんらしき人=MARTINさんはしきりに彼がアコーディオンの
価格表を持ってるから早く帰ってくるといいんだけど、とくりかえしていた。
MARTINさんはコーヒーをいれてくれ、OAKWOODはオーダーメイドだから、
出来たらすぐに送っちゃうんで、完成品が殆どなくて、ゴメンねという。
しかし2つくらいあったので弾かせてもらう。その間にもSALTARELLEなどを
持ってきて弾いてみろというのだが、殆どは知っているモデルなのでおどろ
いていた。「君らは何でも知ってるね」と笑っていた。OAKWOODは箱は大と
小の2種類、リードは2枚まで、3列までOKとの事だった。ボタンは白黒
、木材も白黒(名前を何度も聞いたのに覚えてない)の2種類だ。
ANDY CUTTINGの事がたまたま話に出たら彼は小さい箱の方のバンドネオン
チューニングを持っているという。それは何ぞや?と聞いてみると「2枚を
オクターブで合せてる事」らしい。フェスでANDYに自分らのバンドの写真
を見せたら「ボクはお金がないからTOMMY買えないんだよ」なんぞと言っ
ていたが

223 [96/08/03 10:24] NBE01002 COCO/M1を南下
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昼前まで待っても、OAKWOODの営業氏は帰ってこなかったので、失礼すること
にした。価格表は後でFAXしてくれるという。(後でちゃんとFAXして
くれました)とにかく、この工房に来られただけでもLEEDSに来てよかった。
さて、今日はこのまままっすぐ南下し、NEILに誘われたWOOD & CUTTINGのライ
ブにいく予定だ。とりあえずロンドンをめざし、ロンドンの環状線を迂回して
HOBGOBLINをめざす。M1という高速道路はイギリスで一番最初に出来た道路
らしいが、特に渋滞にも巻き込まれず快適に走る。しかし、ロンドンをぐるっ
と取囲む環状M25は部分部分で渋滞がある。それに、真夏のような暑さだ。
ロンドンの真北から真南までぐるっと半周、どっちまわりでいくか悩んだが、
東回りに決めた。0時から6時の方向に回る事になるわけだが、5時くらいの
場所にベイブリッジのような橋があった。そこを渡り切ると、なんとイギリス
で初めての料金所があった。値段は2ポンド。殆ど無人で、大きな篭に2ポン
ド放り投げればよい。合理的だし、停車時間も短くてすむ。しかし、そろそろ
M25を降りようという所(REIGATE)でまたもとんでもない工事渋滞にひっか
かってしまった。HOBGOBLINに閉店までにいけるだろうかと心配になる。
REIGATEといえばシャーロック・ホームズの小説でライゲートの大地主という
のがあったなぁ等と思いながらやっと高速をおり、ガトウィック方面に出て
ランドアバウトでまた道を間違えながらもなんとかCRAWLEYにつくことが出来
た。店に入ると、さんざんお世話になったクリス君がバイトの女の子と店番
をしていた。「今日はニールはオフなんだよ」「今日、DORKINGのWODD & CUT-
TINGのライヴに行くんだけど.......」といろいろ話をするが、どうもクリス
君はニールに連絡を取ってくれたようだ。「店を閉めた後、僕の車について
きて。ニールの家まで一緒にいきましょう」
そういう訳でクリス君のベージュのフォードについて行くことになった。彼
は相当気を使って走ってくれているようだが、我々にとっては早すぎてつい
ていくのがやっと。大体ランドアバウトの入りかたが現地人は素速い。おま
けに飛ばす。どこをどう通ったかわけもわからず、ニールの家についた。
典型的なイギリスの住宅地だ。建物は煉瓦で古く、道路の両脇には自家用車
がびっしり並んでいる。これは住宅地が自動車以前の時代にに建てられた事
を現しているなと思った。やっと、ウチの車も止める場所をみつけて、ニー
ルの家に入る。奥さんも元気で迎えてくれた。
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HOBGOBLINのクリス君は色白でぷっくらしててちょんまげの金髪、眼鏡をか
けた可愛い(^_^)おにいさんでSALTARELLEのコネマラIIを弾くそうです。
マリンソンに比べるとHOBGOBLIN本店の従業員はメロディオン弾きって所が
ポイント高いんですよね。MALLINSONは社長がメロディオン弾きだけどね。
いよいよ旅も大づめです。

237 [96/08/06 10:26] NBE01002 COCO/DORKING
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ニールの家はそれほど大きくない一軒家だが、快適な我が家といった感じだ。
一番表側はリヴィングでそこに通される。ニールは丁度ビデオを見てたようで、
エミルー・ハリスやら、ALI BAINやらいろんな人が入れ換わりたち変り出てく
る。私たちが出てくるアーティストを大体知ってるので「なんでも知ってるね」
と言われる。逆にクリス君に「これはだれ?」と聞くと「うーんわかんない」
と言ってる。見てたビデオはTV番組「ATLANTIC SESSION」とかいうものだっ
た。ニールに「この8月DONAL LUNNYとSHARON SHANNONが日本に来る」と言った
らニールは「僕だってSHARONのステージは一度も見たことがない」と真顔で
言っていた。ニールは「君ら食事まだだろ、食べていけよ」と言ってくれる。
またもゴチに。そしてクリス君はコーヒーを入れてくれる。イギリスの男性は
なんとかいがいしい。食事を用意している間、ニールのリヴィングに飾ってあ
る写真を見る。ニールと奥さんのティーニーが結婚した当時の写真だろうか?
若い!奥さんはなんとなく姉さん女房という感じがするのだが。そういえば
去年ニールが言ってたのは結婚したのは10年前、で、今年聞いたのは結婚し
た場所はジャマイカで、数ヵ月いろんな所に旅行したけど、お金無くなって
帰って来たとの事。他の写真を見ると彼の子供の時の写真や家族の写真。
ニールにはお兄さんが一人いて、お父さんはどうやら軍人さんのようだ。
台所からは何やらウチの昼ご飯と同じような臭いがしてくる。「何だかピー
マン炒めてるみたいだけど、焼きそばでも作ってるのかな」等と冗談を言って
いたら、本当に焼きそばだった。途中ニールはDO YOU EAT MEAT?と聞いてき
た。一瞬私は何を言われているのかわからず(^_^;)ニールは身振手振りで
ついに自分の腕を噛んでMEAT と言って私はやっと解った。イギリスにはベジ
タリアンが多い故の質問。ニールが言うには「昔シンガポールに居たのでチャイニ
ーズは食べ慣れているんだよ」との事。お父さんの仕事の関係なのだな、と
解った。奥さんは「私も仕事をしてるし、すぐに料理できるからウチはこれ
が多いのよ」という。焼きそばはイギリスで食べた料理の中では最高で
夫は一番喜んでいる。ニールはお皿をさっさと片付けてつぎに苺のデザー
トを持ってきた。イギリスではかならずデザートを食べるのだなと思った。
これにチーズのようなクリームをかけて食べた。これがあっさりして美味。
少しだけ余ったので、奥さんが全部私のお皿に入れてくれた。
食事を終わって、しばらくくつろいでるとき、部屋にある様々なケースに目
が行った。ニールは僕の楽器見せてなかったっけ?といってコンサーティーナ
を見せてくれた。それはデュエットコンサーティーナ(ジェフリーズだった
っけな?ホィートストーンだったけ、忘れた)なのだが、リードを抜いて
アングロに改造してあるのだ。つまり4列のアングロ。そして、左右の
ボタンは2つづつ音がダブっていて、伴奏をやるのに便利なようになってい
る。購入に300ポンド、改造に500ポンド掛かったという、ユニーク
なものだ。まだ全然明るいが、夜も7時を過ぎ、いよいよWOOD &a CUTTINGの
ライブのあるパブ、PARROTに出かける事になった。ニールの車に5人で乗込
み、出発。ニールはメロディオンを持っている。前座でやるのだろうか?
しかし私たちは楽器は持たずに出かけた。ニールはバイク乗りだが、車も
飛ばす飛ばす。かっとび屋だ。後の席の私たちとクリス君はもみくちゃ。
15分程でPARROTに着いた。

267 [96/08/18 11:18] NBE01002 COCO/DORIKING
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PARROTは回りにな~にもない場所に建っているパブだった。前庭が広くそこ
にも沢山座席が設けてあった。人々は夏の夕暮の時間を思い思いに過ごして
いる。我々は車を降りた。ニールがメロディオンケースをもって向ったのは
ある座席。知人に挨拶だろうか?行ってみるとクリスとアンディだった。2人
ともサングラスをかけてたので気がつかなかった。私たちはびっくりして、
挨拶する。アンディは他の人達に「僕の日本人の友人だよ」と言っている。
私はアンディがSAVOY MUSIC CENTERのTシャツを着ている事に気がついたの
で「おそろいだ」というような事をいった。(
パブに入ってニール様御一行は一番前のどまんなかのテーブルを占拠した。
ニールが何か飲む?といってビターをおごってくれた。飲み物を待っている
間にフェスで会ったメロディオン小僧君も彼女とやってきた。彼女の方は
去年チッペナムでも一緒にいたコで私たちの事を覚えててくれていたらしい。
彼等も同じテーブルについた。ニールはメロディオンを出して前のテーブル
に置いた。「マキ、メロディオンは持ってきた?」ときくので「いえ、ウチ
の車の中においてきちゃった」というと「じゃ、これで何か弾きなよ」
「え~っ?」「みんな友達だから大丈夫よ」と奥さん。私は暫く考え込む。
彼等は決して無理じいはしない。店員のクリス君はニールのメロディオンを
借りてチョコっと弾く。するとニールはクリス君の手をさえぎって、
「その曲オレが後で弾くんだからやめろよな」
隅のテーブルでコンサートのチャージを集めたりした後、ニールの演奏が
始った。彼は1曲フィンランドのワルツを弾き、このコンサートのホストの
人のギターと合せてから、「次、マキ、やるかい?」というので私は「やる」
といった。折角来たんだからやるっきゃない!しかしその前に歌を歌うという
人がいたので私はニールのメロディオンを借りて外で練習する事にした。
みんな、「いいぞっ」というような感じで笑った。私が外で練習していると
外の座席の人の「あら、彼女見て!弾いてるわよ」という声が聞えた(^_^;)。
WALTER BULWER NO,2とNO.1のメドレーなら間違いなく弾けるだろう。席に
戻るとニールが親指を出した。歌の人の出番が終わると、ホストの人が私を
紹介してくれた。「このPARROTのフォーククラブも国際的になりました。今日
は日本からメロディオン・プレイヤーが来ています。PLEASE WELCOME MAKI!」
もうドキドキ。しかしその前にニールが出てきて私の事をいろいろ紹介して
くれた。「彼女はHOBGOBLIN MUSICのお客さんで去年ハネムーンでイング
ランドに来ました。イングランドの音楽にとても興味を持っています。
やはりHOBGOBLINのお得意様で米山永一という人がいますが、彼が自分の家
で日本の人達にメロディオンを教えているそうです。彼女たちは米山さんに
メロディオンを習ったそうです」一通り言いたい事を言ってくれた。ニール
の優しさにつくづく感謝してしまった。私はうまくMCが言えないので一言
「WALTER BULWER のNO2とNO1を弾きます」と言って弾き始めた。自分のメロ
ディオンでないのでリズムに蛇腹が乗れないような気がしたが、取り敢えず
間違わずに弾けた。私が引込むとホストの人が「わお、日本人がWALTER
BULWAR弾くのをきいたのは始めてです」と言って出てきた。夫にきいて
みたら「いや全然危なげのない演奏でよかったよ」と言ってくれた。
私が引込んだ後は誰も演奏せず、すぐにクリスとアンディが登場した。なんと
本当に前座だったのだ。夕暮の時間、なんとも幸せな気分でライブは始った。

291 [96/09/09 10:45] NBE01002 COCO/イギリス旅行続き
殆ど月1の連載、イギリス紀行再開
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DORIKINGのパブ、PARROTでのWOOD &CUTTINGのライブはSOUTH PETHERTONの
ライブにもまして、いいライブだった。彼等は全く肩の力が入っていない。
外は黄昏。みんなワインやビールを飲みながらくつろいでいる。我々は一番前
のテーブルだが、左の方には全盲のおじさんがいて、大きな声でクリスと一緒
に歌ったりしている。HARE ON THE MOUNTAINのような曲はみんな一緒に歌う。
全盲のおじさんは相当な彼等のファンらしく、フレンチカナディアンやって
くれぃ!と大きな声で言ったりしている。そういえばANDYは今回MAXを弾いた
のは一度だけ、最近は殆どフレンチとイングリッシュばかりのようだ。
一度の休憩と素人の前座を挟んでコンサートは終了した。休憩の間、ニール
とアンディが私の演奏を同じ言葉;WELL DONE!;と言ってくれた。
ライブの内容はフェスのものに2曲くらいプラスされていた。特にCHRISが
フィドルをマンドリンのようにストロークして歌う、 OUT COME THE FREAKS
が見られたのは良かった。この曲はDAVID&DON WASのもの。
コンサートが終了すると、ANDYがまたニコニコしながらCDを売っている。
HOBGOBLNのCHRIS君もサインを貰っている。私のペンはみんなの役にたった。
メーリングリストも募集している。私も名前を書いてきた。日本にも送るよ
と言っていたが。(全然きてない)
夫がトイレに行ってる間手持ち無沙汰にしていると、さっきの全盲のおじ
さんがボーっとたっていた。近くに私の気配は感じているのだが、おじさん
も手持ち無沙汰そうなので話しかけてみた。「誰か待ってるんですか」「ああ、
君はどこから来たの?」「日本からです」「ああ、君はニールの友達ね、演奏
良かったよ、是非また会いたいね」等と言って握手をしてくれた。
CHRIS WOODに夫がいろいろ話しかける。うまく通じないので私がいろいろ
言わされる。「あなたの加わっているアルバムはみんな好きです」とか
「あなたのプレイがみたくて日本から来たんです」とか。間接話法は難しく、
私がそういうとクリスはよろこんで私をヒシヒシと抱擁。さらに「THE OLD
HAT DANCE BAND大好き」と夫が言うと、CHRISは「うーんと、この曲知っ
てる?」といって例のアルバムの1曲目を口ずさみ始めた。「勿論!私たち
よく弾いてますよ!」「じゃ、この曲は?」と別の曲。全部知ってるので
今度はANDYがVILLE DE QUEBECを口遊んだ。勿論知ってる知ってる!
夫はANDYのキーボードの後についたカプラーを見せて貰う。私は場を取り
繕うと(^_^;)ANDYに「ストップが後についてるのね、知らなかった」等と話
しかけ、夫がビデオに録ろうとして失敗してしまった、やはりバッテリーか。
日本で待っている米山さんの為に彼等のCDにサインを貰う。アンディはTO EIICHI YONEYAMAと
書いてくれたが、CHRISは私と勘違いしたのか「YOU PLAYED WALTER BULWAR'S
WITH GRACE &RESPECT」とか何とか書いてくれた。(現在米山さんちにこのCDは
行ってるのでちょっとあやふや)彼のサインは専用の万年筆でする。人には
貸さない。最新アルバムのLOUISNGACも彼の題字だ。どっちにしろCHRISには
我々はなかなか言葉が通じない(^_^;)。
ニールが「そろそろ帰ろう」と言っているのにはしゃぎまくってしまったの
で「ほらほら時間」と夫に言うと「いいんだよ」とニールはやさしく言っ
てくれる。深夜の道をまたもかっとばしてニールの家まで帰ってきてニール
だけははそのまま予約してくれたホテルに案内してくれた。いたれりつくせ
りの親切に感動する。ホテルはチェーンのビジネスホテルで広くて快適だった。