1997/07/28 Crawley & Croydon


ケンブリッジを10時ごろ出て、ロンドンへ向う。高速M11を南下。あっけない程早く環状M25に合流、今度は1時の方向から6時の方向までロンドン環状をほぼ反回転。そこから国内線空港のGatwick方面にさらに南下し、Crawleyへ。お昼にはHobgoblin Musicへついてしまった。

店内に入ると、JABARA HOME PARTYのCDがかかっていた。知らない店員さんがいたのだが、我々の事は知っていたらしく、Neilは3時に来ますというので、時間もあることだし、Croydonに引き返す事にした。 Croydonの往復はたやすいものではなかったが、ホテルにチェックインし、せんだってコンサティーナ弾きのPeter Trimmingさんと待合わせ場所にしてもらったFairfield Folksong Clubの場所も確認できた。ホテルからはとても近くラッキー。

ホテルからCRAWLEYにとってかえす間に昼食。相変らず物価が高い。Hobgoblin に着いた時にはすでに3時半位になっていたが、NEILはまだいなくて、15分程で戻るというので店内を冷かす。しばらくしてNEILが「暑い暑い」といいながら戻ってきた。考えて見ると去年も暑い日だったような気がした。再会の御挨拶。私にはほっぺにチュー。

Neil McRitchieは数年前からHobgoblin Musicの本店の店長をやっているメロディオン弾きで、我々の最初の旅行の時以来なにかと親切にしてくれる。特に去年は家にまで招待してくれて、手作りヤキソバを御馳走してくれ、ホテルも探してくれて、その後Chris Wood & Andy Cuttingのライブに連れていってくれた。ヤマハのバイクに乗り、車は相当な飛ばし屋。バイクは豪音を立てるので耳栓をするという。しかし、彼はイギリスで出会ったメロディオンプレイヤーの中では一番自分たちに近いプレイヤーだと思った。聞いてる所、興味を持っている所でとにかく話が合う。

今回は楽譜を沢山、おみやげにモリスメン&蛇腹メンの人形モビール、それからフィドルを買った。連れ合いは185ポンド位の思い切り古そうな汚いやつを選んだ。音がやわらかい。Neilにどれがお薦め?と聞いたら「僕フィドル弾かないからわかんないもんね」との事。「弓はどれでも好きなのを選んでいいよ、おまけね」 あれあれ、BodhranのBeaterとは訳が違うでしょうと思っていたら、中国製のホコリとカビだらけのケースは30ポンド。(6千円!)一体どうゆう計算なのか?でも、こういうものを探すには日本よりもイギリスの楽器屋の方が手頃なものがあるような気がしていたのは当りだった。

Peter & Mike名コンビ、ピーターさんとマイクさん。

Peter Trimmingさんとは95年の最初の年、Chippenham Folk Festival のオープンセッションで出会った。このフェスではプログラムにアイリッシュのセッションがクレジットされていて、私たちは1日目それに参加していたのだが、その中でGordon Clarkさんというメロディオン弾きがいた。この人はクレジットされていない蛇腹セッションの主催者で次の日に開かれる時間などを教えてくれた。アイリッシュのセッションも素晴らしかったが、Gordonさんのセッションはジャンルレスで特にイングリッシュが多く、知ってる曲ばっかだった。まさに天国。Peterさんはそのセッションに来ていた数少ないコンサティーナ奏者だったが、我々はこんなに巧いコンサティーナ奏者を間近で見た事がなかったので、そばにはりついて質問やら何やら。それでPeterさんはフェスの最終日に開かれたアングロコンサティーナのワークショップに誘ってくれたのだった。そこへ遅れて行ってみると参加者は2〜3人。でもそのうち一人がCONCERTNA FAQのChris Timsonさん、そして中半からコンサティーナビルダーのColin Dipperさんがひょっこり現れた、我々にとっては運命的なワークショップだったのだ。Peter さんは英国人には珍しくいいカメラ(ミノルタだったか)を持ってて私たちの写真を撮ってくれて送ってくれた。(それが届いたのは夫が入院中の時だったから凄く嬉しかった)実は、蛇腹界では非常に評価の高い「CONCERTINA & SQUEEZE BOX」誌にも数多く寄稿&寄写真している人でもあったのだ。

去年2度目の来英の時にも連絡をとったら家に呼んでくれて、相棒のMike Lambertさんと蛇腹を弾きまくってくれた。Mikeさんはメロディオン、アングロコンサーティーナ、デュエットコンサティーナ等をこなし、Peterさんのリードに多彩なコードワークでバッキングをする、まさに素晴らしき相棒。腕にタトゥがあるけど普通のビジネスマンで日本にも来た事がある。スシ、サケ、パチンコ、カプセルホテル等を知る英国人。

ホブゴブリンから帰って来てCroydonのホテルでしばし休憩の後、Peterさん指定の場所Fairfield Folksong Clubに向った。車で10分足らず。ここはFairfield Hallというビルで、東急文化村みたいなショッピングセンターと文化施設が一緒になったような所だ。入口のロビーには芝居のチケットを求める人の列が出来ていた。フォーククラブは2階、ロビーのおじさんが丁寧に教えてくれた。

日本で言うと会議室のような部屋にフォーククラブの手づくりの看板が出ていた。こんにちわ、と入るとすでに話は通っていたらしく、主催者の歓迎、それからMike Lambertさんが出てきた。ちょっと白髪が増えて印象がかわっていたので最初は気がつかなかった。Peter & Mikeは5月の19日には彼等はここのメインアクトで演奏している。また6月にはここでBARRY DRANSFIELDが演奏したりもしている。 イギリスには町に一つフォーククラブがあるようで、この日の雰囲気は年配者が多かったが私たちが日本で参加させてもらってる「かしわほーる」によくにたかんじだ。私たちはもしや、と思って楽器を携えていったが案の定「君たちはパフォーマー だからチャージは半額ね」ということで半額にしてもらった。あらあら、とは言ってたが、演奏のいいチャンスだ。

しばらくMikeさんとMikeさんの奥さんと話していると8時をすぎてPeterさんが来た。あとできいたらPeterさんの職場は道路のはすむかいの”ネッスル”のビルだそうだ。長い事スコットランド等をはじめとして地方に勤務していたがここ数年ロンドン近郊のクロイドンに戻ってきたといっていた。

演奏はメインアクトのWHERES SPOTの前に数組がやる。2アイテムまで。Peter & Mike組がトップでその次に誰か歌、その後に我々がやることになった。私たちはどこでも同じだけどOrange In Bloomと例のマズルカをやることにした。進行役の人が我々を紹介してくれる。 「日本からMasayoshiとMakiをお迎えしましょう。なんとお2人はケンブリッジフォークフェスティバルの後にきてくれたんですよ。」
やんや、やんやの喝采。てれる。演奏よりMCを英語でするほうにあがってしまい、もっと大きな声でね、と言われてしまった。でも演奏はそこそことちらずに巧くいった。みんなが褒めてくれた。

その後、また数人が歌ったり演奏したりした。メインアクトのWHERES SPOTは女性一人男性2人のPPM的なコーラスグループだった。比較的アメリカっぽいスタイルだったが、歌は文句なしに巧くて私はすっかり気にいってしまった。私たちがビデオを撮っていたら主催者の人に「今日はTVカメラが入ってるんだよ」と冗談を言われてた。Lambert夫妻は私たちのビデオの邪魔にならないように座席を気にしてくれている。リラックスしたムードの中、歌がいくつも歌われていく。Peterさんは 私たちにビターをおごってくれた。前半後半と別れた構成だったが、その都度前座とも言えるプレイヤー達が演奏をした。Lambert夫妻は手をつなぎあって聞いている。WHERES SPOTのフォークソングのパフォーマンスにはうっとりと聞き惚れたが、最後に歌った歌はなんとスティングの「ENGLISH MAN IN NEW YORK」だった。「I'm an alien,I'm a legal alien」という歌詞がイングランド最後の夜に心に響いた。

WHERESのコンサートは10時に終わった。最後に我々の所へ「演奏とってもよかったよ」といいに来てくれた人も沢山いた。Mikeさんは「マキ、最後にちょっと聞いておきたいんだけど」と切出した。なんだろうと思ったら、「オハヨウゴザイマスはいつの挨拶だい?コンニチハは?」
さっそく教えてあげると奥さんが「この人なかなか覚えられないのよ」といった。

みんなで地下の駐車場へぞろぞろと降りた。さっきの劇場の観客も一緒で ちょっとしたラッシュだ。PeterさんはLambert夫妻の車で送って貰うの で3人は向うの車に行った。私たちは車が通るのをみはからって手を振った。


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